ビットコイン(BTC)価格は4月6日、4月5日の局所的な安値から約4%上昇して6万9192ドルで推移している。この反発は、8時間足チャート上の同一テクニカルシグナルからわずか1週間で3回目の発生となった。
いずれのシグナルも上昇に転じている。しかし、毎回ラリーは同じゾーンを上抜けできず失速する。このパターンはオンチェーンデータで説明可能であり、その答え次第で今回の試みが前回と異なる結末を迎えるのか、あるいは2度の失敗したブレイクアウトに加わるのかが決まる。
ビットコイン価格は8時間足チャート上で、直近における標準的な強気ダイバージェンスを連続して形成している。RSI(相対力指数)は、値動きの速度と方向を測定するモメンタムオシレーターであり、毎回価格がより低い安値を記録する一方、RSIはより高い安値を付けてきた。通常このパターンは売り圧力の低下を示唆し、反転の前兆となる。
最初のダイバージェンスは3月31日に完結し、その基点は2月3日であった。ビットコインは4.83%上昇したが、その動きも途中で勢いが止まった。2回目は4月3日に完結し、反発幅はわずか1.47%と3回中最も弱かった。3回目は4月5日に完結し、これまでに4.24%の上昇を記録し、価格は再び6万9192ドルへと接近している。
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3回のラリーはいずれも共通点がある。いずれも8時間足で6万9182ドルを明確に上抜けて終値をつけることができなかった。この水準は過去の反発時にも頭打ちとなった価格帯だ。シグナルは何度も点灯しているが、上値の壁を突破できない状況が続いている。
本稿執筆時点で、ビットコイン価格はその水準をわずかに上回っている。3度目の試みが、過去2回とは異なり、十分な勢いで突破できるかどうかをテストしている。この答えはチャートパターン自体ではなく、実際に誰が買い・売りを行っているかにかかっている。
ダイバージェンスが持続的なラリーにつながっていない理由は、2つのオンチェーンデータに現れている。
1つ目はクジラの集中度だ。ビットコインを1000BTC以上保有するエンティティの数は、大口保有者の代用指標であり、3月中旬の1281でピークを付けて以降、4月5日時点で1266へと着実に減少している。この3週間でクジラ級のウォレットが15減ったことは、通常ブレイクアウトを牽引する集中した買いパワーが強まるどころか、薄まっていることを示す。
減少は3月29日以降で加速し、ちょうど3度のダイバージェンス形成期間と重なっている。
2つ目は長期保有者の動向である。Long-Term Holder Net Position Change(長期保有者純ポジション変化)によると、長期保有実績を持つアドレスがポジションを拡大もしくは減少させているかを追跡できる。この指標は3月22日前後で16万3262BTCまでピークに達したが、4月5日には8万7038BTCへと約47%減少。長期保有者が投げ売りしているわけではないが、確信度が鈍化している状況だ。
UTXOリアライズドプライス分布(URPD)は、各価格帯で最後に動いた供給量を可視化する指標であり、直上にある構造的な障壁を明らかにしている。現在の価格帯(6万9422ドル付近)に1.7%の供給が集中している。つまり、全ビットコイン供給量の1.7%がこの価格帯を取得価格(コスト基準)としており、損益分岐で売却を狙う潜在的な売り手の壁が存在している。
しかし、そのレベルを超えると供給集中のダイナミクスは一変する。7万685ドルでは供給集中が1.3%に下がり、それ以降は8万4000ドル付近まで急速に希薄化する。ここで再び濃いゾーンが現れる。クジラや長期保有者の確信が不足している現状では、この最初の壁を突破するのが難しい。
8時間足チャートでは、3月17日から3月25日までのスイングが、今週の全主要水準の基準となっている。
直近の障害となるのは6万9920ドルである。この水準を8時間足で明確に上抜けて終値を付けた場合、現在のレンジ内で1.7%の供給集積は今回の上昇局面で売り圧力となっていないことを示し、過去2回のダイバージェンスで見られたパターンとは明らかに異なる動きとなる。
6万9920ドルを突破した場合、次のターゲットはスイングハイの7万1956ドルとなる。この水準を終値で上抜ければ、ビットコイン価格が3月下旬から続くレンジを明確にブレイクしたことを示す。
下値では、6万8660ドルがBTCの即時サポートとなる。それを割り込むと、6万6624ドルが3月下旬以降、複数回反発してきた強力な下値支持線として機能してきた。この水準を明確に割れると、チャートの構造は大きく崩れ、次の目安は6万3329ドルとなる。
6万9920ドルを8時間足で明確に上抜けて終値を付ければ、これまでの2回とは異なるダイバージェンスである兆候となる。一方で、6万6624ドルを維持できなければ、オンチェーンでの弱含みがテクニカルシグナルを完全に圧倒し、価格は次の下げ局面へ進むことを示唆する。