アーベ(AAVE)は4月19日、KelpDAOのrsETH脆弱性が引き金となり、クジラによる一斉売りとレンディング・プロトコル内でのイーサリアム(ETH)利用率の過去最高急騰を受けて、20%超下落した。
トークン価格は数時間で約115ドルから92ドルを下回る水準まで急落した。大口保有者がポジションを急速に解消した。AaveのETHプールでは利用率が100%に達し、残存預金者の引き出しが実質的にできなくなった。
本稿執筆時点でAAVEは91.89ドルで取引されており、過去24時間で20.44%下落した。これにより、アルトコイン価格は4月13日以来の水準を再び試している。
Lookonchainが追跡したオンチェーンデータによると、エクスプロイトが公になってから数時間以内に、主要3つのウォレットがAAVEを売却した。
3つのウォレット合計で約6万AAVE(600万ドル超相当)が売却された。
AAVE売りだけでなく、サプライヤーはAaveからイーサリアム(ETH)を大規模に引き出し始めた。数時間で54億ドル超相当のETHがプロトコルから流出したと報告されている。
トロン創設者ジャスティン・サン氏も関連し、約1億5400万ドル相当となる6万5,584ETHを引き出したことで、流動性低下に追い打ちをかけた。
大量の引き出しによりAaveのETH利用率は100%に上昇し、新たな引き出しのための流動性が完全に枯渇した。
利用率が極端に高まったことで、プロトコル上の金利曲線により借入金利が急上昇する見通し。
Aaveのアンブレラ・バックストップとrsETH市場の凍結措置で信頼回復につながるかは、プール内で引き出しができないままの預金者にとって最大の焦点となっている。
AaveはBeInCryptoの取材に対し、影響はV3 ETH市場のみに限定されており、V4にはまったく波及していないと説明した。
チームによれば、事態を受け、rsETHリザーブの凍結、借入機能の停止、一時的なETHローン・トゥ・バリュー比率のゼロ化など、予防措置を速やかに講じたという。
ステーブルコイン・リザーブを含むその他すべての資産には今回の事象による影響はなく、通常通り稼働している。

