シルバー(XAG/USD)価格は28日、73.42ドルへ下落し、2.78%安となった。日足チャートの下降三角形は68ドルまでの下落を示唆している。
この動きは1月29日の過去最高値121.67ドルからの急反落を受けたもの。取引量の減少とモメンタムの弱まりが複数の時間軸で弱気バイアスを強めている。
日足チャートでは、1月29日の高値以降に形成された下降三角形の中で、シルバー価格が推移している。現在は上限付近に位置しており、再び下限バンドへの反落が示唆される。
フィボナッチで121.67ドルの高値から54.49ドルの安値までを引くと、現状が明確になる。シルバーは現在73.22ドル付近で、0.5戻し78.93ドルと0.618水準68.85ドルの間にある。
価格が上限バンドを下回って終えた場合、次の弱気ターゲットは68ドル。この水準は0.618フィボナッチと一致する。さらにリスクが広がれば、0.786水準の54.49ドルまで下押しが想定される。この価格は三角形の下限バンドと重なる。
レジスタンスは89ドル付近で、0.382フィボナッチ戻しが上昇の上値を抑えている。この水準を終値で上抜ければ、弱気シナリオは無効となる。その場合、年初に注目された100ドルターゲットへの道が再び開かれる。
取引量の動向も、3月の過去のシルバー弱気シグナルと同じ展開。1月と3月23日の安値で2度の量的山が発生。以降は収縮が続き、方向性を示す展開を準備する蓄積段階入りを示唆している。
MACDは直近でデッドクロスし、弱気バイアスが維持されている。RSIも過去最高値直後に上昇トレンドラインを割り込み、価格と同じ動きを示している。
Xユーザーの@EdgeStrategy67氏も、日足で同じ弱気構造を指摘。同氏はベアフラッグの形成が今も進行中であると投稿した。
この独立した分析も下降三角形による下値余地拡大の見立てを裏付けている。
4時間足チャートも弱気基調を裏付ける一方で、短期的な変動も示唆。価格は4月17日につけた82ドルの高値を拒否した後、4月23日に上昇平行チャネルを下抜けた。
この4月17日の上昇高値は、日足の下降三角形の上限バンドと重なった。この抵抗帯が急反落を誘発し、シルバーは再び74ドル割れとなった。
4時間足RSIは32まで低下し、売られ過ぎ水準に近づいた。この値から短期的な反発の可能性も示唆されるが、MACDはやや弱気に寄せており、全体の構造には大きな変化がない。
チャネルの幅から導かれる到達目標は68ドル。これは3月下旬に買い手が頭打ちとなり、日足チャート0.618フィボナッチ水準にも合致する価格帯である。
ファンダメンタルズもこのチャート動向を裏付ける。米国とイランの緊張が原油インフレ期待を押し上げ、シルバーなど無配当資産が売られる展開。ドルは上昇した。
今後数回の取引で、シルバーが直接68ドルを試すか分かれる。売られ過ぎ水準から一時的な反発が先行し、その後に本格的な下げが進行する可能性も残る。


