Zcash(ZEC)は急回復を演じ、1日で約30%上昇し、年初来の新高値となる550ドルを記録した。
月間ベースでもZECは2倍以上の値上がりを見せている。今回の急騰で2026年の損失はすべて帳消しとなり、資産にとって大きな転換点となった。
価格は本稿執筆時点で約545ドルまでやや調整した。プライバシー重視のこのトークンは、CoinGeckoにおける時価総額上位100銘柄の中で最大の上げ幅となった。
この上昇は、Zcashにとって激しい値動きの後に起きたもので、同トークンは昨年末の全体相場の下落局面から脱却し、数年来の高値に到達していた。ただし、その勢いは短期的で終わり、トークンは内部のガバナンス問題や全体市況の影響などで調整局面に入っていた。
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最近の動きはセンチメントの転換を示唆する。市場参加者が再度この資産に注目し始め、オンライン上の関心の回復が追い風となっている。Google Trendsのデータによれば、Zcashの検索動向は減少基調の後、5月から上昇に転じている。
Wise Adviceは今回の値動きをレイヤードな仕掛けとの関連で指摘。投稿では、Multicoin Capitalによる保有増加、Robinhoodへの上場、供給量の30%がシールド化されていること、Grayscale ETFへの期待感などが今回の上昇の背景にあると分析した。
アナリストのArdi Ardiは今回の値動きをショートスクイーズ(売り方の買い戻し)によるものと指摘し、550ドルを「マクロ視点での戻り高値の上値抵抗」と位置付けた。
Ardi氏によれば、この水準は昨年12月にもブレイクアウトの試みが抑えられたライン。だが、この水準を明確に上抜ければ、さらなる強い上昇につながる可能性があると説明した。
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ただし、すべての関係者が楽観しているわけではない。Alphractal創業者兼CEOのJoao Wedson氏は、今回の上昇はオンチェーンやSNSの裏付けが弱いと警告した。このブレイクアウトの持続性が今後の焦点となる。