米上院はケビン・ウォーシュ氏の米連邦準備理事会(FRB)議長就任を54対45で承認した。FRB議長選出として過去最も僅差の賛否差となった。
ペンシルベニア州のジョン・フェッターマン上院議員が唯一賛成票を投じた民主党議員となった。ウォーシュ氏は、トランプ米大統領から利下げ圧力を受ける中央銀行を引き継ぐ。
議会はまず、ウォーシュ氏の連邦準備制度理事14年任期を承認し、その後議長として同時に4年務めることを認めた。
両職への就任にはまだ宣誓が必要で、上院から提出された書類へのホワイトハウス最終署名待ちとなっている。
ウォーシュ氏はジェローム・パウエル議長の後任となる。パウエル議長について、トランプ米大統領は利下げに応じない姿勢を繰り返し批判し、「Too Late(手遅れ)」とのあだ名で揶揄した。パウエル議長としての任期は金曜日に終了する。
ウォーシュ氏は2006年から2011年まで、中央銀行理事を務めていた。初の連邦公開市場委員会(FOMC)議長としての会合は6月16日と17日に開催予定。公聴会では、金融政策の「厳正な独立性」を維持する姿勢を明言した。
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新議長は、強い経済指標により動きが制約されるFRBを引き継ぐ。米国の消費者物価指数(CPI)は4月に前年比3.8%上昇し、2023年5月以降で最高となった。生産者物価指数(PPI)も6%上昇した。
これらの数値を受け、ウォール街は見通しを修正。ゴールドマン・サックスは初回利下げ時期を2026年12月に後ろ倒しした。粘着質なインフレを理由に挙げた。
ピムコはさらに進み、利上げの可能性にも言及した。ウォーシュ氏は6月のFOMCで、トランプ米大統領の利下げ志向に沿うか、インフレ対応に重点を置くか、初采配が注目される。
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