米下院で5月21日に提出されたAmerican Reserve Modernization Act of 2026(通称ARMA)は、連邦政府が最長20年間かけて100万BTCを買い入れ、戦略備蓄として保有する前例のない法案です。超党派のNick Begich議員とJared Golden議員が共同提出し、大統領令で定められた暫定的な備蓄方針を恒久化する狙いがあります。金融主権の強化と税金を伴わない“金地金再評価益”を財源に充てる仕組みが特徴です。詳細はBitcoin.comで公開されています。
ARMAは前年に上院へ提出されたBITCOIN Act(H.R.2032)の再強化版で、すべての省庁に「保有暗号資産の棚卸し」を義務づけ、財務省が一元管理する「戦略ビットコイン準備庫」を創設します。金準備の再評価益や米連邦準備制度の剰余金を原資に、年20万BTCずつ最大5年間取得し、合計100万BTC(流通量の約4.7%)を確保する計画です。これにより「市場からの供給圧縮」と「国家リスクヘッジ」の二兎を追う形となります。
同法案の資金調達方法は増税を伴わず、国民負担を回避できます。一方、長期にわたる国費投入に議会審議が必要で、議員の支持拡大がカギとなります。
5月19日時点のビットコイン価格は約77,400ドル付近で推移しています(出典:CoinMarketCap)。法案可決となれば、年間20万BTCを吸収する買い圧力が理論上の“フロアプライス”を押し上げ、中長期的に供給がタイト化する可能性があります。ただし短期的には「法案通過期待→事実売り」のボラティリティや、財務省の買付タイミングが相場の急変動を招くリスクも残ります。
デジタル資産市場構造を定義するDigital Asset Market Clarity Act of 2025(CLARITY法)は昨年下院を通過し、現在は上院銀行委員会で審議中です。証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)の権限線引きを行い、「準拠したトークン発行」と「二次流通の明確な商品扱い」を認める画期的な条項が含まれています(法案本文:議会公式サイト)。
上院通過には追加修正が見込まれる一方、与野党ともに「イノベーション流出回避」という大枠で方向性は一致しており、年内採決の可能性が高まっています。
5月22日、リップル社CLOのStuart Alderoty氏は「6,700万人の米国暗号保有者に規制の確実性を」として法案を支持すると表明しました(CryptoNinjas)。同社はSEC訴訟で得た判例を背景に、二次流通XRPを“非証券”と位置付ける条文を後押ししています。
XRPは5月15日終値ベースで1.47ドル、30日騰落率+8.3%とビットコインに対してアウトパフォームしています(CoinMarketCap)。CLARITY法成立で「販売規制リスクの後退」が織り込まれれば、2018年高値3.84ドルが次の中期ターゲットという声も出ています。一方、上院で大幅修正が入る、または法案が棚上げとなる場合は材料出尽くしで調整入りする可能性は否定できません。
最後に、ARMAとCLARITYという二つの法案が同時進行する現在、市場参加者が意識すべき「利益機会」と「リスク要因」を整理します。
ARMAが“金準備再評価益”に依存するため、金相場が崩れると買付規模が縮小するリスクがある点も忘れずに。
なお、CLARITY法が遅延した場合はSECの個別執行リスクが再燃する可能性もあり、ロット管理を徹底しましょう。
本記事は情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身でお願いいたします。
投稿 100万BTC備蓄へ動く米国ARMA法案とCLARITY法で追い風を受けるリップル──ビットコイン・XRPの値動きを初心者にもやさしく解説 は NFT-TIMES に最初に表示されました。
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