グレースケール・リサーチは、スペースXがビットコイン(BTC)を保有する最大の上場多角化企業となる見通しを示した。イーロン・マスク氏が率いる同宇宙企業は、6月上旬の上場を前に、バランスシート上に1万8712BTCを計上している。
BTCの現行価格は約7万5954ドル前後であり、この保有額は約14億2000万ドル相当となる。これはスペースXがIPOで目指すとされる時価総額1兆7500億ドルの約0.1%に相当。
グレースケールは、企業のビットコイン保有形態を2つに分類する。
ストラテジーのBTC保有残高は現在84万3738枚に達し、それ以外の営業収益は限定的である。
同社のロケットやスターリンク網、政府向け宇宙契約は、暗号資産市場とは独立して収益を生む。ビットコイン保有はバランスシート上で小規模なヘッジ手段に過ぎない。
この違いは、投資家が株価評価モデルを構築する際に重要な意味を持つ。小規模なBTC保有の多角化企業は、レバレッジを活用するビットコイン連動企業とは異なるリスクをもつ。
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同社のリポートによれば、企業によるビットコイン購入動機は他の投資家と同様の理由が多い。最も一般的なのは、法定通貨リスクへの分散投資である。
同資産運用会社の2026年暗号資産テーマでは、今後さらに多くの多角化企業が同様の道を選ぶ可能性に言及している。
上場企業でビットコイン財務戦略をとる企業は既に100社以上存在。合計の保有量は約124万BTCにのぼり、全供給量の5%超。
企業によるビットコイン採用拡大は、伝統的金融以外の企業も引き寄せている。
なお絶対的保有量では、ストラテジーはスペースXを大きく上回る。その保有枚数はスペースXの45倍超で、株価もほぼビットコインの代理資産として取引される。
一方、スペースXの保有は、宇宙・衛星・AI事業など多角的な取り組みの一部にとどまる。
SPCXは6月12日にナスダック上場予定。スペースXのIPO前取引市場では、すでに上場前から投資家が戦略的なポジションを取る動きが見受けられる。
