Zcash(ZEC)は過去24時間で6%超下落し、520.05ドルとなった。トレーダーが数カ月にわたる上昇を受けて利益確定に動いた。一方、Monero(XMR)は理由不明の2300万ドル規模のオンチェーン購入を受けて11%上昇し、396.75ドルとなった。
この値動きの乖離により、どちらのプライバシーコインがより強力な製品なのかという長年の議論が再燃している。
資本はZECの機関投資家ストーリーから、XMRのデフォルトプライバシー設計へ再び回帰しているもよう。
ZECは5月に640ドル超の高値を付けた後、現在は520ドル近辺で推移。2017年以来の水準である。直近30日でおよそ57%上昇し、前年同月比で900%超の急騰となっている。
この直近の上昇の背景には、以下が挙げられる:
グレースケールのスポットETF申請は、上昇局面に機関投資家層の思惑を加えた形となる。
現在、ZEC全供給量の約30%がネットワークのシールドプールに保管されており、流通量が引き締まった。
今回の調整で価格は200日移動平均線付近の500ドル台に接近。この水準は次の展開の重要な分岐点と指摘されている。
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XMRの上昇は、あるウォレットがCoinbaseから2930万ドル分のUSDCを引き出し、その一部をDAIへ交換した後、WagyuのOTC取引を通じて約2300万ドル相当をXMRに換えた一連の送金を受けて加速した。
公に確認されたハッキングや窃盗は報告されておらず、流入資金が流出したウォレットに由来するという憶測も現時点では裏付けがない。
この事例は、過去にもXMRで不透明な大口買いが短期的な急騰を誘発したケースと類似する。
XMRはRingCT署名とステルスアドレスにより、すべての取引にデフォルトでプライバシーを付与する。
Zcashはzk-SNARK技術を採用しているが、ユーザーがシールドトランザクションを選択した場合のみプライバシーが有効となる。
この差異を根拠に、セクター内の価格調整時ごとにZECの上昇に疑問を呈する声がある。
プライバシー関連銘柄は2026年の主要テーマの一つ。2025年においてプライバシートークンは主要銘柄を上回る成績を収めてきた。
XMRの時価総額は現在約74億3000万ドルで、ZECの86億7000万ドルに肉薄。CoinGeckoの順位では両者が16位と18位で2ランク差となっている。
この差の拡大は、「追跡困難性を標準とするか選択肢とするか」というユーザーごとの設計思想をめぐるZcash対Monero論争の長年の構図も改めて映し出している。


