ストラテジー(旧マイクロストラテジー)は、6月1日から6月7日にかけて約1億100万ドルでビットコイン(BTC)1,550枚を追加購入した。この買い付けは、同社が2022年以来初となるビットコイン売却を行った2週間後に実施された。
同社は月曜日に今回の購入を公表した。これによりビットコイン保有残高は84万5,256BTCとなった。現金準備も1億ドル増え、10億ドルに達した。流動性の維持とビットコイン蓄積の両輪を示す動き。
このタイミングは暗号資産市場で注目を集めた。ストラテジーは5月26日から31日にかけて32BTCを売却した。平均売却価格は7万7,135ドルで、約250万ドルを調達した。
この売却は、2022年以来初めてのビットコイン売却だった。売却で得た資金は、同社のSTRC優先株の配当に充当されたと8-K報告書で明らかになった。
その後の購入は、より安価で成立した。ストラテジーは1枚あたり平均6万5,332ドルで買い付けていた。これは売却価格よりも約1万1800ドル低い水準。
結果として、2週間で純増分は1,518BTCとなった。売却した数量は保有量の0.0038%にすぎない。配当対応であり、方針転換ではない。
とはいえ、この珍しい売却は投資家に動揺を与えた。MSTR株は下落し、SNSではさらなる売却を懸念する声が広がった。だが、新たな買い付けがそうした憶測を早期に払拭した。
マイケル・セイラー氏は日曜日、同社の象徴となっている「オレンジドット」チャートとともに「いまこそ、さらなるドットを追加する好機」と投稿した。
同氏のこのチャート投稿は、過去1年以上にわたり、ほぼすべての買い付けの前に公開されている。
マイクロストラテジー共同CEOのフォン・リー氏も日曜日に、同社の企業戦略を強調する発言を行っていた。
ストラテジーは、今般の買い付け資金を主にATM(at-the-market)株式売却によって調達した。この期間中、およそ141万株を売却し、純額で1億8,100万ドルを確保した。
この手法によって、同社のビットコイン保有数は、市場の上昇・下落を問わず過去最高を更新し続けている。
ビットコインは月曜日に6万2,959ドル付近で取引され、24時間で1.34%上昇した。ただし、ストラテジーの平均取得価格7万5,680ドルを大きく下回っており、保有分は含み損状態にある。
一方、STRCの株主は月曜日に、配当の支払い間隔を月2回に変更する案の採決を終えた。新スケジュールでの初回支払いは7月15日に実施される見通し。
ストラテジーは企業として世界最大のビットコイン保有者の地位を維持している。他の企業財務が同様に押し目買い戦略を取るか、あるいはビットコイン価格予想の変化などを受けて、今後の市場センチメントが左右されそうだ。