ヒューマニティ・プロトコルのHトークンが24時間で最大44%上昇し、当日の上昇率上位に入った。今回の反発により、先週の急落で時価総額から約10億ドルが消失した分の一部を回復した格好。
今回の回復基調は、6月8日に発生した侵害についてチームが詳細な事後報告書を公開したことを受けて加速した。ヒューマニティ側はまた、被害を受けた保有者向けの救済策も進行中であるとした。
ヒューマニティ・プロトコルの事後報告書によれば、攻撃者はマルウェアに感染した開発者マシンにバックアップされていた秘密鍵を侵害した。この端末には、管理者ホットウォレット秘密鍵や、イーサリアムおよびBNBスマートチェーンにおけるSafeシグナーが保存されていた。
侵害は6月8日から9日にかけて発生した。攻撃者は約1億4700万枚のHトークンを盗み、さらにBSC上で3億枚のHトークンを新規発行した。総被害は約4億4700万枚のHトークンに上る。この事件を受け、Hトークンは数時間で価値の80%超を失った。
これを受け、ヒューマニティは回収に役立つ有力情報に対して100万ドル相当のテザー(USDT)報奨金の提供を表明した。また、攻撃者アドレスのリアルタイム追跡ページを公開し、取引所や集計サービスとも情報を共有開始。回収した資金は原則としてトークン買い戻しに充当する方針を打ち出した。
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一方で、リスクは依然として残る。ヒューマニティ・プロトコルによれば、攻撃者はERC-BSCブリッジおよびBSCトークンのProxyAdmin権限を保持しており、ネットワークはさらなるトークン発行のリスクに晒されたままになっている。
この警告は、6月25日に予定されているトークンロック解除の2週間前に発せられた。同イベントはすでに弱含む市場に追加の供給圧力をもたらす可能性がある。
価格データによれば、Hトークンは本稿執筆時点で0.227ドル付近で取引されており、過去24時間で約44%上昇。一方で、今週の下落率は約60%のまま。6月2日の過去最高値0.844ドルからは、依然74%低水準にある。
今回の反発が維持されるかどうかは、新たな供給増加前にどこまで回復策が目に見える形で進展するかにかかる。
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