スペースXは上場初日、1株当たり約171ドルの指標値で取引開始を迎えた。これは公開価格135ドルを約27%上回る水準である。しかし、SPCXはナスダックで取引開始から1時間が経過しても、まだ一度も約定していない。
遅延の要因は手続き上の問題であり、システム障害ではない。ナスダックは新規上場の際、価格発見オークションを終えなければならず、記録的な注文がそのプロセスを遅らせている。
SPCXの初回指標値は米東部時間午前9時50分ごろに確認された。本来は午前10時ごろに取引開始が見込まれていたが、確約ではなかった。
最初の取引前に、ナスダックはIPOクロスを実施する。この気配値のみが表示される時間帯に注文は受け付けられるが、売買は成立しない。
同時に、取引所は買い注文と売り注文の動向を反映し、指標オープン価格を随時更新している。
需給が均衡した時点で初値クロスが成立する。それまでは、暗号資産プラットフォームでトークン化されたSpaceX株を保有する投資家も、指標値の動きを静観するしかない。
未公開株投資経路を調べてきた投資家も、同様に初値の約定を待っている。
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報道によれば、750億ドル規模の今回の公募に対し、注文総額は3500億ドルを超えた。うち機関投資家からは2500億ドル以上が寄せられた。この結果、リテール投資家への割当は約20%台前半まで減少し、銀行はロングオンリー型ファンドを優先した。
このミスマッチにより、約定前の買い待ち注文が大量に残る構図となっている。
過去にも最大規模の新規上場案件では、取引開始が遅れる傾向がある。
メタの2012年の上場も、ナスダックのシステムが膨大な注文量に耐えきれず、最初の取引が午前11時30分にずれ込んだ。
ベテラントレーダーのブレット・ハリソン氏はXで当時を振り返り、データベンダー機器のオーバーフロー・バグにより、Facebook上場時にジェーン・ストリートの米株フィードがダウンしたと説明している。
グーグルも2004年の上場時に同様の遅延を経験した。
今回の取引はすでに従業員への株式報酬による恩恵を生み、さらに今後のメガIPO上場ブームの先駆けとなる。
今後注目されるのは、クロスが成立した後も、27%のプレミアムが初日の取引で維持されるかどうかである。

