チェーンリンク(LINK)は2026年ワールドカップのベッティング・マーケット基盤を提供している。しかしトークン価格は7.94ドル付近で推移し、直近90日間の最安値圏にある。
この乖離は暗号資産においてよく見られるパターンを浮き彫りにする。チェーンリンクのネットワークの現実社会での利用は増えているが、LINKの価格は市場全体のセンチメントに結びついたままにある。
チェーンリンクはオラクル基盤を提供し、試合結果などの現実データをブロックチェーン上に伝達する。予測市場はこのデータを用いて自動で決済を行う。
ADI Predictstreetが今大会初の公式予測市場パートナーとなり、チェーンリンクのオラクル上で稼働している。トム・リー氏やConsenSysが支援するMyriadも、同様の仕組みでワールドカップ関連の契約75件以上を決済している。
Polymarketでは、ワールドカップ優勝者を予測する市場単独で約22億ドルのベットが集まっている。プラットフォームは5分または15分ごとに決済される暗号資産の高速市場も運営している。
これらの市場はチェーンリンクのデータストリームを利用し、数百のトークンペアをカバーしている。チェーンリンクによると、こうした市場は数か月で70億ドル超を処理した。
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普及が進む中でも、LINK価格は5月の最高値から約23%下落している。トークンは6月全体で暗号資産市場やリスク資産全般のリスクオフの影響を受けている。
ビットコインの軟調さが市場全体に重くのしかかり、LINKのようなアルトコインはその値動きを拡大している。リスク選好の低下が反発を抑えている。
チェーンリンクの1日あたりのアクティブアドレス数は6月5日に5679件となり、今四半期で最も多い日となった。同日にLINKは90日間の最安値を記録した。利用拡大が価格上昇にはつながっていない。
弱含みが続く中でも、解析会社Alphractal創業者ジョアン・ウェドソン氏は、LINKが「蓄積ゾーンに入っている」と指摘する。大口保有者が再び買い増しを始めているとも述べた。一方で、アルトコイン価格はホルダーの平均取得原価である実現価格を下回って推移している。
一方で、Santimentの分析は対照的だ。同社データによれば、価格は普及ではなくマクロに連動しており、現時点で底打ちの確証はない。
チェーンリンクの基盤は拡大を続けるが、トークンはマクロ環境に左右されている。大会が進む今後数週間で、利用拡大がLINK価格を底打ちから引き上げるかが試される。
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