Xのマーケット分析アカウントBull Theory(ブル・セオリー)は2026年1月6日、低迷が続いたアルトコイン市場について、2026年に相場転換が起こる可能性があるとの分析を示しました。
同アカウントは、ビットコイン(BTC)を上回る値動きを見せる「アルトコインシーズン」は突発的に生じるものではなく、過去の相場では複数の条件が重なった局面で発生してきたと指摘しています。
2021年の高値以降は約4年にわたりアルトコインが相対的に劣後する局面が続いてきましたが、現在はその構造が転換点を迎えつつある兆候が複数確認されているとしています。
その具体的な要因として、アルトコイン全体の対BTC比率(ALT/BTC)の動きやテクニカル指標の改善、株式市場におけるリスク選好の回復、金融環境の変化などが挙げられています。
同アカウントは、これらの要素が重なれば、2026年にアルトコイン優位の局面が訪れる可能性があるとの見方を示しています。
XRPとソラナに資金流入が集中
2025年の機関投資トレンド、XRPとソラナに資金が集中|データが示す投資判断の変化
Bull Theoryの分析で最も重視されているのが、アルトコイン全体の時価総額をBTC建てで示すALT/BTC比率の動向です。
過去のアルトコインシーズンを振り返ると、2017年および2021年のいずれの局面でも、アルトコインが大きく上昇する前にALT/BTC比率が長期下落トレンドを終え、明確な反転を示していたといいます。
同アカウントは、2025年第4四半期にかけて、このALT/BTC比率が数年ぶりの安値圏を形成し、下落圧力が弱まっている点に注目しています。
RSI(相対力指数)は過去と比較しても売られ過ぎの水準に達しており、MACDも下落トレンドの一巡を示唆する動きが確認されています。
こうしたテクニカル面の変化は、相場転換の前提条件が整いつつあることを示す材料と位置付けられています。
ただし、現時点では決定的な上方ブレイクが確認されたわけではなく、あくまで「相場転換の前提条件が整い始めている段階」との慎重な見方を示しています。
2つ目の条件として挙げられているのが、仮想通貨市場の外側にあるマクロ環境、とりわけ米国株式市場におけるリスク選好の動きです。
この点についてBull Theoryは、米国の小型株指数であるラッセル2000指数が、過去のアルトコイン上昇局面に先行して上昇トレンドに入っていた点を指摘しています。
ラッセル2000が先行して上昇(画像:Bull Theory投稿)
ラッセル2000は、投資家がリスクの高い資産に資金を振り向けているかを示す指標として知られており、2025年末にかけて同指数がブレイクアウトを見せたことは、市場全体のリスク許容度が回復しつつあるサインと捉えられています。
仮想通貨市場、とりわけアルトコインは株式市場のリスク選好に連動しやすい傾向があり、同指数の動向は相場転換を判断する外部要因の一つと位置付けられています。
Bull Theoryは、2024年から2025年にかけてアルトコイン市場が想定以上に低迷した背景として、世界的な流動性環境の悪化を挙げています。
その具体例として、FRB(米連邦準備制度理事会)による金融引き締めやバランスシート縮小は、投機性の高い資産から資金を遠ざける要因となり、結果としてアルトコイン市場の回復を遅らせた可能性があるとしています。
一方で、2025年後半以降は金融環境に変化の兆しが見られ、流動性指標が徐々に改善している点が指摘されています。
分析では、十分な流動性が市場に供給されなければ、アルトコインに資金が循環する局面は訪れないとし、この条件が相場転換の土台になると位置付けています。
4つ目の条件として挙げられているのが、仮想通貨を巡る規制環境の明確化です。
特にアルトコインは、証券性判断や発行体の法的位置付けに対する不透明感が強く、規制リスクが価格形成に直接影響しやすいとされています。
米国では、2025年にかけてステーブルコイン規制「GENIUS法」の成立や仮想通貨関連法案の議論が進展しており、制度面での方向性が徐々に整理されつつあります。
分析では、こうした規制の不確実性が後退することで、機関投資家がアルトコイン市場に参入しやすくなり、相場転換の後押しになる可能性があるとしています。
2025年仮想通貨市場の構造変化
仮想通貨市場「2026年は新たな成長フェーズ」停滞の裏で進んだ2025年の構造転換|パンテラ分析
記事執筆時点の仮想通貨市場では、主要アルトコインの一部で底打ちを示唆する動きが確認されています。
この動きの一例として、イーサリアム(ETH)は3,200ドル(約50万円)前後で推移し、年初来で持ち直しの兆しを見せています。
こうした動きは他の主要アルトコインにも広がっており、エックスアールピー(XRP)やソラナ(SOL)といった銘柄でも出来高が回復傾向にあり、市場参加者の関心が徐々に戻りつつある状況です。
一方で、Bull Theoryも指摘している通り、ALT/BTC比率の明確なブレイクアウトや流動性の本格回復は、まだ確認段階にあるとされています。
同アカウントは、2026年に必ずアルトコインシーズンが到来すると断定することはできないとしながらも「歴史的に、これらの要素が揃った局面ではアルトコインは大きなラリーを見せてきた」と指摘しています。
今後は、ALT/BTC比率の明確な反転や流動性環境のさらなる改善が確認されるかが、市場の次の焦点になるとみられています。
>>最新の仮想通貨ニュースはこちら
アルトコイン関連の注目記事はこちら
アルトコイン市場、過去最高水準を視野に回復の兆し|時価総額指標が示す転換点
アルトコインシーズン「中止ではなく延期」BNB・XRP・SOLの停滞に影響するマクロ要因
今後数週間でアルトコインETFが大幅増加?Grayscaleが承認予想11銘柄のリスト公開
Source:Bull Theory投稿
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用


