Mike Novogratz(マイク・ノボグラッツ)氏率いるGalaxy Digital(ギャラクシー・デジタル)が、1億ドル(約150億円)規模の暗号資産(仮想通貨)特化型ヘッジファンドの立ち上げを計画しているとフィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。
この新ファンドは、同社にとって外部の機関投資家から資金を募る初のマルチ戦略ヘッジファンドとなる。目標額は1億ドル(約158億円)で、早ければ来年初めにも運用を開始する予定だ。主な投資先は流動性の高いトークンや初期段階の暗号資産プロジェクトで、買い(ロング)と売り(ショート)を組み合わせた戦略を採用する。主たる目標は、暗号資産市場特有のボラティリティを収益機会に変えつつ、機関投資家に対してプロフェッショナルなリスク管理下での投資手段を提供することにある。
Galaxy Digitalはノボグラッツ氏が2018年に創業した暗号資産およびブロックチェーン分野の総合金融サービス企業で、ニューヨークを拠点に多岐にわたる投資・運用事業を展開している。2025年時点で運用資産は数十億ドル規模に達し、NASDAQ上場も果たした。これまで、FTX破綻時のディスカウント買いやSolana(ソラナ)関連投資などで業界内の存在感を高めてきた。
今回の動きは、ビットコイン(BTC)価格が2025年10月の高値から下落するなど市場が不安定な局面にある中で行われた。機関投資家による暗号資産への関心が、ETF(上場投資信託)を通じた受動的な保有から、より高度でアクティブな運用戦略へとシフトしている兆候と言えそうだ。ギャラクシーの幹部は、規制環境の変化やAI(人工知能)導入の潮流を踏まえた投資機会が広がっていると強調している。
|文・編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
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