東証スタンダード上場のエス・サイエンス(5721)は27日、総額2,000万円相当のビットコイン
BTCを贈呈する株主優待制度の導入を発表した。デジタル資産の将来性を株主還元の形でも体現し、中長期的な株式保有を促進する狙いがある。
株主優待の対象は、2026年3月31日時点の株主名簿に記載された100株以上の保有株主。抽選で合計1,350名にビットコインを贈呈する。内訳は、50名に10万円分、100名に3万円分、1,200名に1万円分の3段階となっており、総額2,000万円相当の規模となる。
贈呈時期は2026年5月下旬を予定している。抽選スケジュールや当選発表の詳細については、後日改めて案内される見込みだ。
同社は2025年3月に暗号資産(仮想通貨)戦略を発表し、同年8月26日に初回購入として約5億円で30.74 BTCを取得した。その後、9月に約25億円、10月に約20億円と段階的に買い増しを実施。現在の保有量は296.24 BTC、評価額は約40.4億円に達している。
平均取得単価は約1,687.8万円で、執筆時点では約19.1%の含み損を抱えている。同社の時価総額は約216.6億円で、国内BTC保有上場企業ランキングでは第6位に位置する。
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エス・サイエンスは1946年設立のニッケル地金・ニッケル塩類販売の老舗メーカー。ニッケル製品事業のほか、不動産事業、学習塾「WIN」のFC運営、スマートDXソリューション事業を展開する多角経営企業である。
同社は発表文で、「デジタル資産・次世代金融インフラが今後の社会・産業構造に与える影響は極めて大きい」との認識を示した。その将来性を事業活動のみならず、株主還元の形においても体現したいと説明している。
国内上場企業のビットコイン保有は急速に拡大しており、JinaCoinの集計によると、2026年1月27日時点で17社が合計41,157.64 BTC(約5,618.5億円)を保有している。全BTC供給量の約0.206%を占める規模だ。
首位はメタプラネット(3350)の35,102 BTC、次いでネクソン(3659)の1,717 BTC、ANAPホールディングス(3189)の1,417 BTCと続く。エス・サイエンスは296.24 BTCで第6位に位置しており、今回の株主優待導入により、BTC戦略をさらに株主と共有する姿勢を明確にした。
株主優待でビットコインを贈呈する事例は珍しく、総額2,000万円規模の大型優待として市場の注目を集めそうだ。
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