「Uniswap Labs」と「Securitize」は2026年2月11日に、世界最大の資産運用会社BlackRock(ブラックロック)が提供するトークン化ファンド「USD Institutional Digital Liquidity Fund(BUIDL)」の流通市場を拡大するための戦略的提携を発表しました。「Uniswap Labs」と「Securitize」は2026年2月11日に、世界最大の資産運用会社BlackRock(ブラックロック)が提供するトークン化ファンド「USD Institutional Digital Liquidity Fund(BUIDL)」の流通市場を拡大するための戦略的提携を発表しました。

ブラックロックのBUIDLが「UniswapX」で取引可能に|Securitizeと提携でDeFi流動性活用へ

2026/02/12 10:45
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この記事の要点

  • Uniswap LabsとSecuritizeが2026年2月11日に提携発表
  • BlackRockのBUIDLがUniswapXで取引可能に
  • 適格投資家はオンチェーンでBUIDLを売買可能
  • 分散型取引所経由でRWA流通市場が拡大
  • TradFiとDeFiを接続する新たな流動性基盤を構築

Uniswap LabsとSecuritizeが戦略的提携を発表

分散型取引所(DEX)プロトコルの主要な開発企業である「Uniswap Labs」と、現実資産(RWA)のトークン化を主導する「Securitize」は2026年2月11日に、世界最大の資産運用会社BlackRock(ブラックロック)が提供するトークン化ファンド「USD Institutional Digital Liquidity Fund(BUIDL)」の流通市場を拡大するための戦略的提携を発表しました。

USD Institutional Digital Liquidity Fund(BUIDL)は、2024年3月にローンチされた複数のブロックチェーン上で展開される機関投資家向けのトークン化ファンドであり、米ドルによる運用を通じて利回りを獲得することを目的としています。

今回の提携により、適格投資家はUniswap Labsが開発した次世代アグリゲーションプロトコル「UniswapX」を通じて、オンチェーン上で「BUIDL」を取引することが可能になります。これまで伝統的な金融市場の枠組みの中で管理されることが多かったトークン化資産に対し、分散型取引所の技術を活用した流動性オプションが提供されることは、業界にとって大きな転換点となります。

今回の統合は、伝統的な金融(TradFi)の信頼性と規制順守の基準を維持しつつ、分散型金融(DeFi)が持つスピード、透明性、そして効率性を融合させることを目的としています。投資家は、Securitize Marketsを通じてUniswapXのプロトコルにアクセスし、USDCなどのステーブルコインとBUIDLの間で、ほぼ瞬時の相互交換(スワップ)を行うことが可能になります。

UniswapXによる流動性提供の仕組みと詳細

今回の統合における中核技術となるのが「UniswapX」です。UniswapXは、複数の流動性ソースから最適な価格を見つけ出し、ガス代の最適化やMEV(最大抽出可能価値)からの保護を提供する取引プロトコルです。BUIDLの取引においては、UniswapXのRFQ(Request for Quote:見積もり依頼)フレームワークが活用されます。

具体的には、Securitizeによって本人確認(KYC)などのコンプライアンスチェックを通過し、ホワイトリストに登録された投資家のみがこの機能を利用できます。投資家が取引を希望すると、システムは自動的にホワイトリスト化されたマーケットメーカー(サブスクライバー)のエコシステムに対して見積もりを要求し、最も競争力のある価格を提示します。

このプロセスに参加するマーケットメーカーには、Flowdesk、Tokka Labs、Wintermuteなどの企業が含まれるとも発表されています。

取引は不変のスマートコントラクトを通じて「資産の引き渡し」と「代金の支払い」が完全に同時に成立する仕組み(一方が失敗すれば取引全体が無効になる仕組み)で決済されるため、カウンターパーティリスクを最小限に抑えつつ、オンチェーンでの即時決済が保証されます。

これにより、投資家は24時間365日、いつでも利用可能な見積もりにアクセスし、BUIDLとUSDCの双方向取引を行うことができるようになります。

BlackRockの戦略的投資、TradFi・DeFiの融合

今回の発表では、BlackRockがUniswapエコシステムに対して「戦略的投資」を行っていたことも明らかにされています。これは、世界最大の資産運用会社が、Uniswap(UNI)を中心とするDeFiインフラの将来性に対して強い関心とコミットメントを持っていることを示唆しています。

SecuritizeのCEOであるCarlos Domingo氏は、今回の取り組みについて「これこそが我々が目指してきたアンロック(解放)である」と述べています。伝統的金融が持つ厳格な規制基準と信頼性を維持しながら、DeFi特有の「スピード」と「開放性」を取り入れることは、資産運用業界における長年の課題でした。

BUIDLのようなRWAトークンは、これまで流通市場(セカンダリーマーケット)での流動性が限定的であることが課題とされてきました。しかし、UniswapXの技術を活用することで、適格投資家は自己管理型(セルフカストディ)のウォレットを使用しながら、スムーズにポジションの調整を行うことが可能になります。

市場への影響と今後の展望

Uniswap Labsの創設者兼CEOであるHayden Adams氏は、「価値の交換をより安く、速く、アクセスしやすくする」という同社のミッションにおいて、今回の提携が重要なステップであると強調しています。BlackRockおよびSecuritizeとの協力により、効率的な市場形成と決済の迅速化が実現し、RWA市場全体の活性化につながることが期待されます。

BlackRockのデジタル資産部門グローバルヘッドであるRobert Mitchnick氏もまた、この提携を「トークン化資産と分散型金融の融合における注目すべきステップ」と評価しています。特に、米ドル利回りファンドであるBUIDLと、米ドル連動型ステーブルコインとの相互運用性が高まることは、機関投資家がオンチェーン資産を運用する上での利便性を飛躍的に向上させると期待されています。

現在、Securitizeは40億ドル(約6,100億円)以上の運用資産(AUM)を誇り、BlackRock以外にもApollo、BNY、KKR、VanEckといったトップティアの資産運用会社と提携してファンドのトークン化を進めています。今回のUniswapXとの統合モデルが成功すれば、他のトークン化資産にも同様の仕組みが波及し、Web3(分散型ウェブ)時代の金融インフラとして定着する可能性があります。

世界的な金融大手とDeFiの巨人が手を組み、具体的な流動性ソリューションを提供し始めたという事実は、ブロックチェーン技術が金融のメインストリームに深く浸透しつつあることを象徴する出来事として注目を集めています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=152.69円)

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source:Uniswap Labs公式発表
サムネイル:AIによる生成画像

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