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レイ・ダリオ氏「世界秩序は崩壊」=暗号資産への影響

2026/02/16 12:33
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富豪投資家でブリッジウォーター・アソシエイツ創業者のレイ・ダリオ氏は15日、第二次世界大戦後に築かれた世界秩序が崩壊しつつあると指摘する。同氏は、世界は「ビッグサイクル」の「第6段階」に入ったと主張した。

この警告は、地政学的な不安定化と暗号資産市場への影響をめぐる議論を再燃させている。

レイ・ダリオ氏 世界秩序崩壊「第6段階」と指摘

ダリオ氏は現在の状況を「ビッグサイクル」と呼ぶ枠組みで説明する。歴代の覇権国家が台頭し、頂点を迎え、やがて衰退していくというパターンである。同氏によれば、世界は今「第6段階」に入っている。

国内の政治体制とは異なり、ダリオ氏は、国際関係には強制力のある法律や中立的な仲裁機関といった有効な仕組みが存在しないと指摘する。そのため、グローバルな秩序は最終的に「ルール」ではなく「力」によって左右される。覇権国家が衰え、対抗勢力が台頭すると、緊張が高まるのが常である。

同氏は、こうした時期に激化しやすい5つの争いの種を挙げる。それは、貿易・経済戦争、テクノロジー戦争、金融制裁や資本規制を含む資本戦争、同盟や領土をめぐる地政学的対立、そして軍事衝突である。

ほとんどの大規模な紛争は、実際の武力行使以前に経済・金融面の圧力から始まると同氏は述べる。ダリオ氏は、1930年代を引き合いに出す。世界的な債務危機、保護主義、政治的急進、ナショナリズムの高まりが、第二次大戦の前段階であった。

大規模軍事衝突の前に、諸国が関税合戦や資産凍結、禁輸措置、金融規制を繰り返した。これは現代の対応策にも通じると指摘する。

現サイクル最大の火種は、米中間の戦略的対立、特に台湾をめぐる問題であると指摘する。

ただし、同様の警鐘は以前から継続的に発してきた。最近の発言は、突発的な転換ではなく長期的に一貫した主張の一部と見るべきだ。

それでもダリオ氏は、軍事衝突を直接予測するのではなく、歴史的に大国の交代期に見られる構造的条件が現在すでに整いつつあると述べている。

暗号資産市場への広範な影響

ダリオ氏の警告は、デジタル資産が今後どうなるかという問題を投げかける。制裁や資産凍結、越境金融の制約が広がる局面では、暗号資産が従来の銀行インフラに頼らない代替的な決済手段として注目を集めやすい。

特にビットコインは、検閲や資本規制に強いとみなされることが多い。金融の分断化が進むなら、こうした特徴が一層注目される可能性がある。一方で、暗号資産は依然として世界的な流動性環境に左右されやすい。

歴史的には、地政学的な緊張や金融引き締めは市場全体でリスク回避の動きを誘発してきた。その結果、株式やリスクの高い資産がともに下落してきた経緯がある。

仮に緊張の高まりが金融環境の引き締めや投資家のリスク回避志向に拍車をかける場合、暗号資産市場では短期的なボラティリティ上昇が見込まれる。

もう1つ重要なのは、地政学的緊張が高まると投資資金が伝統的な安全資産に流れる傾向が強まる点である。ゴールドは、不確実性の高い局面で安定や価値保全を求める資金に長年選ばれてきた。

ここ数カ月、貴金属は過去最高値を更新する一方、暗号資産は10月の関税起因の市場下落後も回復に苦戦している。「デジタルゴールド」の語られ方とは裏腹に、多くの投資家は依然としてゴールドを急激な地政学ストレス時の主要なヘッジ手段と見なしている現状が浮き彫りとなった。

緊張がさらに深まる場合、資金はボラティリティの低い定番防衛資産へと流れる傾向が続く可能性がある。暗号資産市場については、貨幣価値の毀損や金融分断といった長期的なテーマは強まる半面、短期的な価格変動は世界的リスクセンチメントに大きく左右される見通しである。

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