Michael Saylor(マイケル・セイラー)氏率いるビットコイン(BTC)トレジャリー企業Strategy(ストラテジー)が、直近1週間で2486BTCを約1億6840万ドル(約261億円、1ドル=155円換算)で取得したことが明らかになった。

米証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、取得期間は2月9日から16日までで、平均取得価格は1BTCあたり6万7710ドルだった。

これにより、同社のビットコイン保有総数は71万7131BTCに到達。取得総額は手数料等を含め約545億ドル、平均取得単価は7万6027ドルとなる。現在のビットコイン価格は約6万8000ドル水準で推移しており、時価ベースでは1BTCあたり約8000ドルの含み損、総額で約57億ドルの評価損を抱えている計算だ。

保有数はビットコインの総発行上限2100万枚のうち、3.4%超に相当する規模となる。

株式売却で資金調達

今回の購入資金は、同社のクラスA普通株(MSTR)および優先株(STRC)のアット・ザ・マーケット(ATM)プログラムを通じた売却で賄われた。期間中、MSTR株を66万株売却し約9050万ドルを調達。さらにSTRC優先株を78万5354株売却し、約7840万ドルを確保した。

2月16日時点で、MSTRのATM枠には約78億8000万ドル、STRCには約35億4000万ドルが残っているという。

同社はSTRK、STRC、STRF、STRDといった複数の永久優先株プログラムも展開しており、それぞれ210億ドル、42億ドル、21億ドル、42億ドルのATM枠を持つ。これらは2027年までに総額840億ドルを調達する「42/42」計画の一環で、株式や転換社債を通じてビットコイン取得資金を確保する戦略だ。

STRDは非転換型で10%の非累積配当、STRKは転換可能で8%の非累積配当、STRFは10%の累積配当を持つ保守的設計、STRCは変動金利型で月次配当を提供するなど、リスク・リターン特性を分けた構造となっている。

セイラー氏は取得前に恒例の「ヒント」も投稿。15日にビットコイン取得トラッカーをシェアし、「99>98」と発信した。これは、99回目となる今回の取得が、前回より大きいことを示唆する内容だった。

その前週にも、ストラテジーは1142BTCを約9000万ドルで取得しており、保有総数は71万4644BTCに増加していた。

同社は決算説明会でも強気姿勢を維持しており、ビットコイン価格が8000ドルまで下落しても、資産で債務を十分にカバーできると説明している。「今後3〜6年で転換社債をエクイティ化する計画だ」と、セイラー氏はXで述べた。

株価動向

ストラテジー株は前年比で60%超下落し、mNAV(時価総額÷保有ビットコイン価値)は約0.91と、保有資産価値を下回る水準にある。

それでも先週は、株価が16.5%上昇し、13日には8.9%高の133.88ドルで取引を終えた。ビットコインの週間上昇率は0.5%にとどまった。

ビットコイントレジャリー戦略の行方

Bitcoin Treasuries(ビットコイン・トレジャリーズ)のデータによれば、194社の上場企業がビットコイン取得モデルを採用している。MARA(マラ)、メタプラネット、Bullish(ブリッシュ)、Riot Platforms(ライオット・プラットフォームズ)、Coinbase(コインベース)などが上位に名を連ねるが、保有量ではストラテジーが突出している。

セイラー氏は「ビットコインは今後4〜8年でS&P500のパフォーマンスを2倍から3倍上回る」との見解を示している。

価格変動が続く中でも、ストラテジーは資本市場を活用したビットコイン積み増し戦略を継続している。巨大な含み損を抱えながらも取得を止めない姿勢は、市場の注目を引き続き集めている。

|文・編集:Shoko Galaviz
|画像:Shutterstock

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