知的財産特化型ブロックチェーン「ストーリー・プロトコル」のネイティブトークン「IPトークン
IP」を主要準備資産として保有する米ナスダック上場企業IPストラテジー・ホールディングス(IPST)は19日、取締役会が最大100万株の自社株買いプログラムを承認したと発表した。2026年12月31日までの期限内で、公開市場での買付または相対取引を通じて実施される。
2月18日時点で同社の発行済株式総数は1,025万9,226株。100万株をすべて買い戻した場合、発行済株式数は約10%減少する。同社は市場環境や経営陣の判断に基づき、ルール10b5-1プランを含む柔軟な手法で取得を進める方針だ。
IPストラテジーは、ストーリー・プロトコルL1ブロックチェーンのネイティブトークンであるIPトークンを5,320万枚保有する最大の独立保有者となっている。同社は最近、自己管理型バリデーター業務から第三者管理型バリデーター業務への移行を開始した。この移行により関連利回りが2026年に年率10%以上へ実質的に倍増する見込みとしている。
ジャスティン・スティーフェル最高経営責任者は、「取締役会による自社株買いプログラムの承認は、市場が現在、当社の5,320万IPトークンの本質的価値や、2026年の第三者管理型バリデーターサービスへの移行による高マージン経常収益の成長を考慮していないとの判断を反映している」と述べた。
同氏は、2026年の合理化とコスト削減計画と組み合わせた自社株買いの実施が、長期戦略と成長可能性への非常に高い信頼を示すものだと強調する。IPストラテジーは、IPトークンをトレジャリー準備資産として保有する初のナスダック上場企業であり、ストーリー・プロトコルのバリデーターを運営している。同社は規制された株式形式で、80兆ドル規模のプログラム可能な知的財産エコノミーへの幅広いエクスポージャーを公開市場の投資家に提供するとしている。
IPトークンチャート
IPトークンは執筆現在、1.085ドル(約168円)で取引されている。同トークンは2025年9月に史上最高値の約15ドル(約2,330円)を記録したが、その後急落し、現在は最高値から約93%下落した水準で推移している。同社が保有する5,320万IPトークンの時価総額は現在約5,770万ドル(約89億円)相当となる。
ストーリー・プロトコルはAI特化型ブロックチェーンネットワークで、知的財産をプログラム可能・追跡可能・収益化可能にするインフラを提供する。a16zクリプト、ポリチェーン・キャピタル、サムスン・ベンチャーズから1億3,600万ドル(約211億円)の資金調達を受け、2025年2月にメインネットをローンチ。クリエイターや企業がメディア、データ、AI生成コンテンツを法的強制力のあるデジタル資産に変換し、埋め込まれた権利により自動ライセンス供与や新たな知的財産市場を可能にする仕組みである。
IPストラテジーのIPトークン準備資産は、ストーリーエコシステムへの直接参加を提供し、オンチェーンでの知的財産の登録、ライセンス供与、収益化を実現する。自社株買いプログラムの実施により、同社は株主価値の向上と市場における適正評価の獲得を目指す構えだ。


