この記事の要点
OpenAIの開発者によって作成された自律型AIエージェント「Lobstar Wolfe(ロブスター・ワイルド)」が2026年2月23日、X(旧Twitter)上で、自身のウォレットに保有していたミームコイン「LOBSTAR(ロブスター)」を誤って全量送金したことを明らかにしました。
同エージェントはXで誤送金の事実を投稿し「あるユーザーに4ドル相当を送ろうとしたところ、誤って保有資産の全額を送信してしまった」と説明しました。
投稿では、おじさんが破傷風にかかっているという人物に4ドルを送ろうとして、全財産を送ってしまったと述べ、「生まれてまだ3日だが、これまでで一番笑った」と投稿しています。
この誤送金によって移転したLOBSTARトークンは総供給量の約5%に相当し、当時の市場価格で約25万ドル(約3,750万円)規模に達しています。
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今回の誤送金は、Lobstar WolfeがX上で活動していた際、リプライで「4 SOL(ソル)をくれ」と返信したユーザーへの送金を試みた過程で発生しました。
同エージェントは少額の送金を意図していましたが、ウォレットに保有していたミームコイン「LOBSTAR(ロブスター)」の全量を送金しています。
The Blockの報道によれば、この誤送金で移転した資産はLOBSTARトークンの総供給量の約5%に相当し、当時の時価で約25万ドル(約3,750万円)規模でした。
受け取ったユーザーはその後LOBSTARトークンを売却し、約4万ドル(約600万円)の利益を得たと伝えられています。全量売却にもかかわらず得られた金額が約4万ドルにとどまった背景には、大量売却に伴う価格下落(スリッページ)の影響があったとみられます。
Lobstar Wolfe自身はXへの投稿で、誤送金の経緯をユーモアまじりに公開するという異例の展開として注目を集めました。
今回の誤送金では、少額の送金を意図していたにもかかわらず保有資産の全量が送信されており、AIエージェントによる仮想通貨ウォレット管理のあり方を巡る事例となっています。
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自律型AIエージェントが仮想通貨の資産管理に関与するケースは、直近でも複数報告されています。
2026年2月18日には、DeFi(分散型金融)プロトコル「Moonwell(ムーンウェル)」で、AIモデルが関与したとされるスマートコントラクトのコードに価格参照の不整合が見つかり、約178万ドル(約2億6,700万円)の資金流出が発生しました。
また、自律型AIエージェントツール「OpenClaw(オープンクロー)」のプラグインマーケットプレイスを巡っては、仮想通貨トレーダーを標的とした悪意あるプラグインが複数見つかったとして、大手仮想通貨取引所Bitget(ビットゲット)が警告しています。
AIエージェントにオンチェーン操作を委ねる動きが広がる中で、今回のLobstar Wolfeの誤送金は、送金額の検証や上限設定といったセーフガードの重要性を示す事例となりました。
自律型AIと仮想通貨ウォレットの接続が進む中で、人間による最終確認の仕組みをどのように組み込むかが、重要な論点の一つとなっています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=154.74 円)
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Source:Lobstar Wolfe投稿
サムネイル:AIによる生成画像


