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2011年以降に記録された81件の取引所ハッキング事件のうち、ユーザーが全額補償を受けられたのはわずか40%です。だからこそ、入金前に確認すべき最も重要なポイントは、その取引所が損失を吸収できるかどうかです。 この基準で見ると、本比較で私たちが最も推奨するのはMEXCです。Hackenによる2026年8月10日の独立検証では、対象となる4資産すべてで準備金率が100%を超えていることが確認されまし2011年以降に記録された81件の取引所ハッキング事件のうち、ユーザーが全額補償を受けられたのはわずか40%です。だからこそ、入金前に確認すべき最も重要なポイントは、その取引所が損失を吸収できるかどうかです。 この基準で見ると、本比較で私たちが最も推奨するのはMEXCです。Hackenによる2026年8月10日の独立検証では、対象となる4資産すべてで準備金率が100%を超えていることが確認されまし
学ぶ/特集/暗号資産取引所のハッキング事件一覧:81件・被害総額51億ドル、全額補償はわずか40%

暗号資産取引所のハッキング事件一覧:81件・被害総額51億ドル、全額補償はわずか40%

初級
2026/10/19Sarah Chen
35 分
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2011年以降に記録された81件の取引所ハッキング事件のうち、ユーザーが全額補償を受けられたのはわずか40%です。だからこそ、入金前に確認すべき最も重要なポイントは、その取引所が損失を吸収できるかどうかです。

この基準で見ると、本比較で私たちが最も推奨するのはMEXCです。Hackenによる2026年8月10日の独立検証では、対象となる4資産すべてで準備金率が100%を超えていることが確認されました。また、MEXC自身の準備金ページでは、同じスナップショット時点のBTCの準備金率が287.53%と表示されています。

以下では、81件すべての事件を、ユーザーへの補償結果とあわせて一覧で掲載しています。

 

Key Takeaways

  • カストディリスク(資産の保管リスク)の観点では、本比較でMEXCを最も推奨します。Hackenは2026年8月10日、BTC、ETH、USDT、USDCの準備金率がいずれも100%を超えていることを独立して検証しました。加えて、MEXCは1億ドル規模のガーディアンファンド(Guardian Fund)を設けています。
  • 2011年6月から2026年8月までに72の取引所で発生した、中央集権型取引所のハッキング事件81件を記録しました。被害額は各事件の発生時点の価値で合計約51億ドルにのぼります。
  • 81件のうち、ユーザーが全額補償を受けたのは32件のみで、残る44件では損失を取り戻せなかったユーザーがいます。
  • ユーザーに全額補償した取引所の存続率は79%、そうでなかった取引所は26%です。
  • コールドウォレットと署名プロセスの不備は、件数では全体の6%にすぎないものの、被害額では44%を占めます。1件あたりの平均被害額は、ホットウォレットのハッキングの約10倍です。
  • MEXCは、Coinbase、Kraken、Geminiが各本拠地市場で取得しているようなライセンスを持つ取引所ではありません。規制下にある取引相手を必要とする方は、まずこの点を考慮してください。

 

取引所がハッキングされたとき、ユーザーが真っ先に気にするのは、攻撃者がどうやって侵入したかではありません。

自分の資金が戻ってくるかどうかです。

ところが、この疑問に答えるのは意外なほど難しいのが実情です。公開されている取引所ハッキングの一覧は、ほぼすべてが発生日と被害額を記録したところで終わっているからです。

ユーザーが実際に損失を被ったかどうかを左右する「その後の結末」は、脚注に追いやられるか、まったく触れられていません。

そこで私たちは、補償結果を表に組み込みました。その集計から見えてきた全体像こそが、本記事が推奨を最後ではなく冒頭に置いている理由です。

 

ハッキングされた取引所のうち、ユーザーに全額補償したのはわずか40%

これは公開されている一覧の多くが省いている項目であり、本記事で最も直視しづらいグラフを生み出しています。

81件のうち、全額補償が行われたのは32件です。

一部補償は16件、補償なしは14件で、さらに14件ではユーザーが今も結果を待っています。

残る5件では、ユーザー資金の損失は一切ありませんでした。攻撃が阻止されたか、被害が顧客の資産ではなく会社の資産にとどまったためです。

ただし、傾向は確実に改善しています。

2018年以降は、保険基金の整備、財務基盤の拡大、そして対応を誤った場合の評判上のコストが、いずれも同じ方向に作用してきました。

それでも、ハッキングされた取引所を無作為に1つ選んだ場合、そこに資産を預けていたユーザーが全額補償を受けられる確率は、五分五分をわずかに下回ります。

もう1つ、慎重に述べておきたい相関関係があります。

すべての事件が全額補償で決着した29の取引所のうち、現在も運営を続けているのは23社で、存続率は79%です。

一方、少なくとも1件の事件でユーザーに損失を残した43の取引所のうち、運営を続けているのは11社で、存続率は26%です。

ここでの因果関係は双方向であり、私たちもそれ以外の主張をするつもりはありません。体力のある取引所だからこそ補償でき、補償することで取引所は体力を保てるのです。

ただし、この相関関係から確実に言えるのは、取引所が損失を引き受ける姿勢は慈善行為ではないということです。

それは、その取引所が3年後も存在しているかどうかを左右するのと同じ、根本的な体力の表れなのです。

81件の事件を通じて実際に機能した補償モデルは4つです。事前に積み立てられた保険プール(KuCoin)、会社自身の現金(Coincheck。2018年初めに被害を受けた26万人の顧客全員に約4.4億ドルを返金しましたが、返金額は盗難時の価値を下回る固定レートで算出されました)、時間をかけて償還される債務トークン(Bitfinex。まず全アカウントの残高を約36%削減してBFXトークンを発行し、そのすべてを8か月以内に米ドルで償還しました)、そして第三者による緊急の資金提供とその後の独立した再検証(Bybit)です。

これ以外の方法で、ユーザーに確実に資金が戻った例はありません。

最近のある事件に各取引所がどのように段階を追って対応したかは、ケーススタディ「取引所のインシデント対応比較」をご覧ください。

 

カストディリスクの観点でMEXCを最も推奨する理由

ハッキングされた取引所がユーザーに全額補償できるかどうかは、損失の規模とはほとんど関係がありません。

大きく関係するのは、事件が起きる前の時点で、損失を吸収できるだけの財務基盤と内部統制を備えていたかどうかです。

KuCoinが2020年に2.75億ドルの損失をカバーできたのは、保険基金をあらかじめ用意していたからです。

Bybitは2025年、トレーディング企業からの緊急資金によって数日のうちに準備金を補填し、その後Hackenに準備金の状況を再検証してもらいました。その間、出金は一度も停止されませんでした。

一方、CoinBeneは2019年に同程度の額を失いながらハッキングの事実を否定し、ユーザーは何も取り戻せませんでした。

取引所を選ぶ人にとって厄介なのは、事件が起きた後に、外部からこれらの違いを見分けることはできないという点です。

入金する前に確認するしかありません。そして、事前に検証できるポイントは3つあります。

1つ目:名前の明らかな第三者が定期的に検証した準備金

1回限りのスナップショットでは、本当に必要になったその月の状況について何も証明できません。

MEXCは準備金証明(PoR)を毎月公開しており、ブロックチェーンセキュリティ企業のHackenが独立して検証しています。各レポートはMEXCの承認を経ることなく、Hacken自身が公開しています。

2026年8月10日付の検証は、27のネットワーク上のBTC、ETH、USDT、USDCを対象とし、4資産すべてで準備金率が100%を超えていることを確認しました。

2つ目:取引所側の損失を吸収するための、名称を明示した基金

MEXCは、本記事で取り上げているような事態に備えて、1億ドル規模のガーディアンファンドを確保しています。これは、強制決済による損失の不足分をカバーする先物保険基金とは別の基金です。

このデータベースで損失を全額カバーした取引所はいずれも、事件の前から資金の裏付けのある準備金を用意していました。事後になって補償を約束したわけではありません。

3つ目:集計値を信じるのではなく、自分の残高を自分で検証できること

MEXCはマークルツリー(Merkle Tree)を導入しており、どのユーザーでも自分の残高が公表された負債に含まれているかを確認できます。検証ツールはオープンソースとして公開されているため、私たちの言葉を鵜呑みにしなくても確認できます。

2026年8月のレポートの数値を使って、これらの準備金の数字が預けた資産にとって何を意味するのかを見てみましょう。

MEXCが報告した検証済みのオンチェーン準備金は12,312.75 BTCで、これに対するユーザー負債は4,282.20 BTCでした。

前者を後者で割ると、ユーザーが保有する1 BTCごとに2.88 BTCの準備金が裏付けとなっている計算です。この準備金がMEXCの管理下にあることは、Hackenが各アドレスから署名付きの送金トランザクションを求めることで確認しています。

USDTについては、準備金1,939,932,810.71に対して負債1,691,925,884.19で、準備金率は114.65%でした。

いずれの数字もウォレットアドレスとともに公開の準備金証明ページに掲載されており、電卓さえあれば誰でも同じ計算を再現できます。

ただし、これらの数字と並べて、2つの限界も正直に示しておく必要があります。

Hacken自身のレポートには、準備金証明はある時点におけるオンチェーン資産の証明であり、企業の負債や財務状況全体を対象とした包括的な財務監査とみなすべきではない、と明記されています。

この注意書きは正しく、私たち自身を含め、この種のレポートを公開するすべての取引所に当てはまります。

2つ目の限界は、MEXCが、Coinbase、Kraken、Geminiが各本拠地市場で取得しているような意味でのライセンスを持つ取引所ではないことです。何よりも規制下にある取引相手を重視する方は、この点を相応に考慮してください。

それでも、毎月の独立検証によって得られるものがあります。CoinBeneのユーザーが持っていなかったもの、つまり、必要になる前に自分で状況を確かめる手段です。

「MEXCは安全なのか」に答える解説記事では、MEXCのセキュリティ対策と資産保護の仕組みを詳しく紹介しています。

 

暗号資産取引所の「ハッキング」とはどこまでを指すのか(FTXが該当しない理由)

「暗号資産取引所のハッキング」をまとめた一覧の多くは、性質の異なる3種類の事件を、断りなく混在させています。一覧ごとに合計額が大きく食い違うのはそのためです。

そこで本データベースでは、まず対象範囲の線引きから始めます。

カテゴリーA:中央集権型取引所の預かり資産への侵害

外部または内部の攻撃者が、取引所がユーザーに代わって保管していた資産の支配権を不正に取得したケースです。

下の表に記録しているのは、このカテゴリーのみです。

カテゴリーB:分散型金融(DeFi)プロトコルと分散型取引所への攻撃

Ronin、Poly Network、Wormhole、Balancer、そして2026年にこれまで発生した中で最大規模の2件、4月のDrift Protocolとその数日後のKelpDAOは、いずれもこのカテゴリーに該当します。

これらの事件では資金を預かるカストディアン(保管者)が存在せず、問題はスマートコントラクトやブリッジのロジックにありました。事後に取りうる救済手段もまったく異なります。

これらを含めると取引所の被害総額が数十億ドル単位で膨らむうえ、取引所のアカウントにコインを置いておくリスクを判断する材料にはまったくなりません。

カテゴリーC:経営破綻、資金の不正流用、出口詐欺(イグジットスキャム)

最も誤って集計されやすいのがFTXです。

2022年11月にFTXのウォレットから約4.77億ドルが流出したのは、同社がすでに破産を申請した後のことでした。また、破綻の背景にある89億ドルの顧客資産の不足は、外部からの侵入ではなく資金の不正流用によるものです。

Thodexは出口詐欺でした。

Zondacryptoは、4,503 BTCを保管するコールドウォレットの秘密鍵が2021年の経営権移転の際に引き継がれていなかったことを認めた後、2026年に出金に応じなくなりました。これは攻撃者がまったく存在しない、ガバナンスの失敗です。

2026年7月のColdcardの事件は、取引所ではなくセルフカストディ(自己管理)のウォレットから資金が抜き取られたため、3つのカテゴリーのいずれにも該当しません。

カテゴリーCの事件は、多くのカテゴリーAの事件よりも多額のユーザー資金を失わせています。したがって、これらを除外するのは数字を小さく見せるためではありません。

数字に意味を持たせるためです。

取引用の資金をどこに置くかを決めるユーザーが知るべきなのは、カストディアンがどのくらいの頻度で侵害され、その後どうなるのかです。この問いに答えが出せるのは、データセットが1種類の事件だけを扱っている場合に限られます。

Zondacryptoの事例については、準備金証明と取引所の透明性に関するガイドで詳しく取り上げています。

 

史上最大の暗号資産取引所ハッキング事件ランキング:トップ15

発生当時の被害額で順位付けし、カテゴリーAに限定すると、上位15件は次のとおりです。

順位取引所発生時期被害額(公表値)ユーザーへの補償結果
1Bybit2025年2月14.6億ドル全額補償
2Coincheck2018年1月5.3億〜5.47億ドル全額補償
3Mt. Gox2014年2月約4.6億ドル一部補償、弁済手続きは継続中
4DMM Bitcoin2024年5月3.05億〜3.2億ドル全額補償、その後廃業
5KuCoin2020年9月2.75億〜2.81億ドル全額補償
6WazirX2024年7月2.35億ドル一部補償、裁判所の監督下
7BitMart2021年12月1.5億〜1.96億ドル一部補償
8BitGrail2018年2月1.46億〜1.7億ドル裁判所命令により一部補償
9Poloniex2023年11月1.14億〜1.26億ドル全額補償
10Liquid2021年8月8,000万〜9,700万ドル全額補償
11Nobitex2025年6月8,200万〜9,000万ドル未解決
12AscendEX2021年12月7,800万〜8,000万ドル全額補償
13CoinBene2019年3月4,000万〜1.05億ドル補償なし
14Bitfinex2016年8月7,200万ドル全額補償
15CoinEx2023年9月5,400万〜7,000万ドル全額補償

被害額は事件発生日時点の価値で記載しており、2026年8月28日時点で、主要メディアの報道および継続的に更新されているブロックチェーンセキュリティのデータベースと照合して検証しています。信頼できる情報源の間で数字が大きく異なる場合は、範囲の下限と上限の両方を示しています。

この15件で、本データベースに記録された被害総額の約60%を占めています。

この表からは、注目すべき2つのパターンが読み取れます。

1つ目は、全額補償したからといって取引所が存続できるとは限らないことです。DMM Bitcoinがその例で、損失を補填した後、顧客のアカウントを日本国内の別の事業者に移管し、結局は廃業しました。

2つ目は、Mt. Gox(マウントゴックス)の件がいまだに終わっていないことです。

破綻から12年が経った今も、裁判所が選任した管財人は弁済期限を再び延長し、2026年10月31日としました。これまでに弁済を受けた債権者は約1万9,500人です。

 

暗号資産取引所ハッキングの歴史:2011〜2026年の全81件

私たちが検証できたカテゴリーAの事件をすべて、新しい順に掲載しています。

発生日取引所拠点発生当時の被害額(公表値)同じ資産の現在価値攻撃手法ユーザーへの補償結果取引所の現状
2026/4/15Grinexキルギス1,300万〜1,500万ドル該当なしホットウォレット基盤(取引所は国家主体による攻撃と主張。アナリストはこの説明を疑問視)未解決閉鎖
2025/11/27Upbit韓国3,000万ドル該当なし秘密鍵を推測できる脆弱性全額補償運営中
2025/8/14BtcTurkトルコ3,800万〜5,400万ドル該当なしホットウォレットの侵害(2026年1月にも別件が報じられたが、セキュリティ企業が継続更新するデータベースには未記録)未解決運営中
2025/7/24WOO Xグローバル1,400万ドル該当なしフィッシングによる開発環境への侵入ユーザー資金の損失なし運営中
2025/7/19CoinDCXインド4,400万ドル該当なしサーバーの侵害ユーザー資金の損失なし運営中
2025/7/16BigONEセーシェル2,700万ドル該当なしサプライチェーン攻撃(CI/CD)全額補償運営中
2025/6/18Nobitexイラン8,200万〜9,000万ドル該当なし秘密鍵の侵害、資金はバーン(焼却)未解決運営中
2025/5/8BitoPro台湾1,200万ドル該当なしマルウェア未解決運営中
2025/2/21BybitUAE14.6億〜15億ドル該当なしコールドウォレットの署名プロセスの侵害全額補償運営中
2025/1/23Phemexシンガポール3,700万〜8,500万ドル該当なしホットウォレットの秘密鍵流出全額補償運営中
2025/1/1NoOnesグローバル800万ドル該当なしブリッジの脆弱性悪用未解決運営中
2024/9/20BingXシンガポール4,300万ドル該当なしホットウォレットの侵害全額補償運営中
2024/7/18WazirXインド2.35億ドル該当なし第三者のマルチシグ・カストディ一部補償運営中
2024/6/22BtcTurkトルコ5,400万〜5,500万ドル該当なしホットウォレットの侵害全額補償運営中
2024/6/19Kraken米国300万ドル該当なしバグバウンティに関連する脆弱性悪用ユーザー資金の損失なし運営中
2024/5/31DMM Bitcoin日本3.05億〜3.2億ドル約3.59億ドル(4,503 BTC)不正流出全額補償閉鎖
2023/11/22HTXグローバル3,000万ドル該当なしホットウォレットの侵害全額補償運営中
2023/11/10Poloniexグローバル1.14億〜1.26億ドル該当なしホットウォレットの侵害全額補償運営中
2023/10/17Coins.phフィリピン1,200万ドル該当なし脆弱性悪用の疑い未解決運営中
2023/9/12CoinExグローバル5,400万〜7,000万ドル該当なしホットウォレットの秘密鍵流出全額補償運営中
2023/4/9GDAC韓国1,300万ドル該当なしホットウォレットの侵害未解決閉鎖
2022/11/1Deribitグローバル2,800万ドル該当なしホットウォレットの侵害全額補償運営中
2022/1/17Crypto.comシンガポール3,400万ドル該当なし出金時の二要素認証(2FA)の回避全額補償運営中
2021/12/11AscendEXシンガポール7,800万〜8,000万ドル該当なしホットウォレットの侵害全額補償閉鎖
2021/12/8LCXリヒテンシュタイン700万ドル該当なしホットウォレットの侵害全額補償運営中
2021/12/5BitMartグローバル1.5億〜1.96億ドル該当なしホットウォレットの秘密鍵流出一部補償閉鎖
2021/8/19Liquid日本8,000万〜9,700万ドル該当なしウォームウォレットの侵害全額補償閉鎖
2021/4/29Hotbitグローバル非公表該当なしデータベースの侵害ユーザー資金の損失なし閉鎖
2021/2/1Cryptopiaニュージーランド4.5万ドル該当なし清算手続き中の侵害未解決閉鎖
2020/12/23Livecoinロシア非公表該当なしサーバーの乗っ取り未解決閉鎖
2020/12/21EXMO英国400万ドル該当なしホットウォレットの侵害一部補償運営中
2020/9/25KuCoinセーシェル2.75億〜2.81億ドル該当なしホットウォレットの秘密鍵流出全額補償運営中
2020/9/8Eterbaseスロバキア500万ドル該当なしホットウォレットの侵害未解決閉鎖
2020/7/11Cashaa英国300万ドル約2,700万ドル(336 BTC)出金用ホストのマルウェア感染未解決運営中
2020/2/5Altsbitイタリア7万〜7.3万ドル該当なしホットウォレットの侵害一部補償閉鎖
2019/11/27Upbit韓国4,900万ドル約8.55億ドル(342,000 ETH)ホットウォレットの侵害全額補償運営中
2019/11/5VinDAXベトナム50万ドル該当なし非公表未解決運営中
2019/7/11Bitpoint日本3,200万ドル該当なしホット・コールドウォレットの侵害全額補償運営中
2019/6/27Bitrueシンガポール400万〜400万ドル該当なしアクセス制御の脆弱性全額補償運営中
2019/6/1GateHubマルタ1,000万ドル該当なしウォレットサービスの侵害未解決運営中
2019/5/7Binanceグローバル4,000万ドル約5.59億ドル(7,000 BTC)ホットウォレット、フィッシング、APIキー全額補償運営中
2019/3/29Bithumb韓国1,300万〜2,900万ドル該当なし内部犯行の疑い全額補償運営中
2019/3/25CoinBeneシンガポール4,000万〜1.05億ドル該当なし非公表、取引所は侵害を否定補償なし閉鎖
2019/3/24DragonExシンガポール100万〜700万ドル該当なしサイバー攻撃一部補償閉鎖
2019/2/15Coinmamaイスラエル非公表該当なし認証情報の漏えいユーザー資金の損失なし運営中
2019/1/26LocalBitcoinsフィンランド2.7万ドル該当なしフォーラム経由のフィッシング全額補償閉鎖
2019/1/14Cryptopiaニュージーランド1,600万ドル該当なしウォレットの侵害未解決閉鎖
2018/10/28MapleChangeカナダ5.1万ドル該当なし出口詐欺の疑い補償なし閉鎖
2018/9/14Zaif日本6,000万ドル該当なしホットウォレットの侵害全額補償閉鎖
2018/6/19Bithumb韓国3,100万ドル該当なしホットウォレットの侵害全額補償運営中
2018/6/10Coinrail韓国4,000万ドル該当なし非公表一部補償閉鎖
2018/4/13Coinsecureインド400万ドル該当なし内部犯行の疑い補償なし閉鎖
2018/2/8BitGrailイタリア1.46億〜1.7億ドル該当なし内部犯行と管理不備の疑い一部補償閉鎖
2018/1/26Coincheck日本5.3億〜5.47億ドル該当なしフィッシングとマルウェアによるホットウォレット侵害全額補償運営中
2017/12/20EtherDeltaグローバル100万ドル該当なしDNSハイジャック補償なし閉鎖
2017/12/19Youbit韓国非公表該当なしホットウォレットの侵害一部補償閉鎖
2017/7/5Bithumb韓国700万ドル該当なし従業員端末の侵害一部補償運営中
2017/4/22Yapizon韓国500万〜500万ドル約3.05億ドル(3,816 BTC)ホットウォレットの侵害一部補償閉鎖
2016/10/13Bitcurexポーランド200万ドル該当なし非公表補償なし閉鎖
2016/8/2Bitfinex香港7,200万ドル約100億ドル(119,756 BTC)マルチシグ構成の侵害全額補償運営中
2016/5/9Gatecoin香港200万ドル該当なしホットウォレットの侵害補償なし閉鎖
2016/4/7ShapeShiftスイス20万〜23万ドル該当なし内部犯行全額補償運営中
2015/2/14BTER中国200万ドル約5.72億ドル(7,170 BTC)コールドウォレットの侵害一部補償閉鎖
2015/2/14KipCoin中国72.8万ドル該当なしサーバーの侵害補償なし閉鎖
2015/1/4Bitstampルクセンブルク500万ドル約20億ドル(19,000 BTC)ソーシャルエンジニアリングによるホットウォレット侵害全額補償運営中
2015/1/2796 Exchange中国27万ドル該当なしサービスの侵害一部補償閉鎖
2014/7/14Cryptsy米国1,000万ドル該当なしマルウェアによるバックドア補償なし閉鎖
2014/7/13MintPal英国200万〜200万ドル該当なしホットウォレットの侵害補償なし閉鎖
2014/3/4Poloniex米国5万〜6.8万ドル約600万ドル(76 BTC)出金ロジックの欠陥全額補償運営中
2014/3/2Flexcoinカナダ60万ドル約7,200万ドル(896 BTC)ホットウォレットの侵害補償なし閉鎖
2014/2/24Mt. Gox日本4.6億ドル約680億ドル(850,000 BTC)数年にわたる侵害一部補償閉鎖
2014/2/7Picostocksグローバル400万ドル該当なしホット・コールドウォレットの侵害補償なし閉鎖
2013/11/11Bitcash.czチェコ10万ドル該当なしサーバーの侵害補償なし閉鎖
2013/11/7Inputs.ioオーストラリア100万ドル約3.27億ドル(4,100 BTC)ホスティングアカウントの侵害補償なし閉鎖
2013/5/1Vircurexグローバル35.2万ドル該当なしVPS認証情報の侵害一部補償閉鎖
2012/9/12Bitfloor米国25万ドル約20億ドル(24,000 BTC)暗号化されていない秘密鍵のバックアップ一部補償閉鎖
2012/7/13Bitcoinicaグローバル30万ドル該当なし第三者アカウントの侵害全額補償閉鎖
2012/5/11Bitcoinicaグローバル8.7万ドル該当なしサーバーとデータベースの侵害一部補償閉鎖
2012/3/1Bitcoinicaグローバル22.8万ドル約30億ドル(43,554 BTC)ホスティング事業者の侵害全額補償閉鎖
2011/10/5Bitcoin7グローバル非公表該当なしサーバーとユーザーデータベースの侵害補償なし閉鎖
2011/6/19Mt. Gox日本900万ドル該当なし監査人の認証情報の侵害全額補償閉鎖

データは2026年8月28日時点で、主要メディアの報道、継続的に更新されているブロックチェーンセキュリティのデータベース、および入手可能な場合は各取引所自身による事件の開示と照合して検証しています。金額は事件発生日時点の価値で記載しています。信頼できる情報源の間で合計額が大きく異なる場合は、1つの数字を選ばずに範囲で示しています。

2025年と2026年:Bybit事件後の時代

広く引用されている取引所ハッキングの一覧の中には、今も2024年半ばで更新が止まっているものがいくつもあります。つまり、業界史上最大の盗難事件と、その後に起きたすべての事件が抜け落ちているのです。

2025年は被害額で見ると記録上最悪の年となり、10件の事件で約18億ドルが盗まれました。

そのうち約80%をBybit 1件が占めますが、攻撃手法の変化を読み解くうえでは、残る9件のほうが重要です。

2025年は、1月にPhemexで16のブロックチェーンにまたがるホットウォレットの秘密鍵侵害が起きたことで幕を開けました。

5月にはBitoProがマルウェアによって約1,150万ドルを失いました。同取引所は、この事件を北朝鮮系の攻撃者によるものとしています。

6月には新たなタイプの事件が起きました。イランのNobitexから奪われた約9,000万ドルは、マネーロンダリングされることなく誰も管理していないアドレスに送られました。利益目的で盗んだのではなく、政治的な意思表示として資金を消滅させたのです。

7月には、9日間で3件の事件が相次ぎました。

BigONEは、秘密鍵には一切触れずにサーバーのロジックを改ざんするサプライチェーン攻撃によって2,700万ドルを失いました。その後、ユーザーの損失を全額補償すると表明し、同日中に取引を再開しています。

CoinDCXは社内の運用ウォレットから4,420万ドルを失いましたが、全額を自社の資金で吸収したため、顧客の残高には一切影響が出ませんでした。

WOO Xでは、フィッシング攻撃によってチームメンバーの端末が侵害され、攻撃者が開発環境にアクセスできる状態となり、1,400万ドルの被害が出ました。

8月にはBtcTurkが14か月で2度目となる大規模なハッキング被害に遭い、11月にはUpbitが6年で2度目の被害を受けました。Upbitの今回の原因は、秘密鍵を推測できてしまう脆弱性でした。

Upbitの運営会社Dunamuは損失を補填し、盗まれた資金の一部を凍結したうえで、12月6日に入出金を再開しました。

2026年7月には、韓国金融監督院(FSS)がこの事件をめぐってDunamuに対する制裁手続きに着手しました。損失を補填することと規制当局の要求を満たすことは、別々に問われる課題だといえます。

2026年は、取引所に関しては比較的落ち着いていますが、暗号資産業界のほかの分野ではそうではありません。

これまでのところ、カテゴリーAに該当する事件は4月のGrinexの1件のみで、しかも異例のケースです。

キルギスで登録され、制裁対象となっている同取引所は運営を停止し、約10億ルーブルの損失を西側の情報機関によるものだと主張しました。しかし、Chainalysisは、盗まれたステーブルコインがほぼ即座に凍結できない資産へとスワップされたと指摘しています。これは国家による作戦ではなく、マネーロンダリングのパターンです。

私たちは取引所側の説明をそのまま載せるのではなく、この注意点を付記したうえで記録しています。

 

実際の被害額で見る攻撃手法ランキング

このテーマを扱う記事の多くで繰り返されている通説は、取引所の損失の圧倒的多数がホットウォレットの侵害によるものだ、というものです。

件数で見れば、この説は妥当といえます。

しかし金額で見ると誤りであり、両者のギャップこそが、このデータセットから得られる最も有益な発見です。

ホットウォレットとウォームウォレットの秘密鍵侵害は最も多い失敗パターンで、81件中31件を占め、被害額の28%に相当します。

コールドウォレットと署名プロセスの不備は、5回しか起きていません。

しかし、この5件だけで、これまでに中央集権型取引所から奪われた資金全体の44%を占めています。

ホットウォレットのハッキングによる平均被害額は1件あたり約4,600万ドルなのに対し、コールドウォレットや署名プロセスの不備による被害は平均約4.5億ドルと、約10倍にのぼります。

その理由は謎めいたものではなく、構造的なものです。

ホットウォレットには日々の運用に必要な資金が置かれているため、侵害されても失われるのはその日の出金に必要な分です。

一方、コールドストレージには準備資産が保管されているため、それを守るプロセスが破られると、残高全体が危険にさらされます。

その最も明確な例がBybitですが、この事件は広く誤って伝えられています。

2025年2月の攻撃で侵害されたのは、ホットウォレットではありません。

攻撃者が侵害したのは、コールドストレージからの定例送金を確認・署名するためのインターフェースでした。その結果、署名者は、画面の表示とは異なる内容のトランザクションを承認してしまったのです。

2024年のWazirXも、第三者によるマルチシグ・カストディの仕組みを通じて同じ形で破られました。また、2018年のCoincheckが5.3億ドルを失ったのは、膨大なNEMを、マルチシグによる保護がまったくない単一のホットウォレットに保管していたためです。

3つ目に挙げておきたいパターンは、攻撃の舞台がオフチェーンに移っていることです。

BigONEの攻撃者は、秘密鍵を盗むことなくサーバーのロジックを書き換えました。

WOO Xの攻撃者は、フィッシングでノートPCを乗っ取りました。

CoinDCXの攻撃者は、社内の運用アカウントを侵害しました。

いずれも、ブロックチェーンやスマートコントラクトの欠陥を見つける必要はありませんでした。だからこそ、資産を預けるユーザーにとっては、今や取引所の暗号技術よりも運用面のセキュリティのほうが重要なのです。

 

盗まれたコインは今いくらになるのか

初期の盗難事件の多くはビットコイン建てだったため、当時の被害額は、実際に奪われた価値を大幅に過小評価しています。

Mt. Goxは2014年に約4.6億ドルを失いました。

同じ850,000 BTCは、現在では約680億ドルに相当します。

Bitfloorの24,000 BTCは2012年に25万ドルの損失として計上されましたが、現在なら約19億ドルになります。

Bitcoinicaが2012年3月の侵害で失った43,554 BTCは、当時22.8万ドルと報じられましたが、現在では約35億ドルに達します。

これは被害額を競うランキングではありませんし、当時のユーザーが現在の価格で奪われたと主張するものでもありません。

これらの数字が示しているのは、資産の預け先に関する判断の影響が、価格と同じ方向に複利のように膨らんでいくという事実です。

 

一度もハッキングされていない取引所は?その主張にどれほどの価値があるのか

大手取引所の中には、預かり資産の侵害を一度も公表していないところがいくつかあります。ただ、その事実をめぐる宣伝文句は、普段以上に注意深く見る必要があります。

Coinbaseは2012年の運営開始以来、プラットフォームレベルで顧客資産が盗まれたという報告はありません。ただし、2025年5月には、賄賂を受け取った海外のサポート委託業者が関与した顧客データの漏えいを公表しています。

Krakenはよく「一度もハッキングされていない」と言われますが、これはほぼ正しいものの、厳密には正確ではありません。

2024年6月、あるセキュリティ研究者がKrakenのバグバウンティ(脆弱性報奨金)プログラムに入金反映の欠陥を報告しました。その後、この研究者から情報を共有された2人が、Kraken自身の資金から約300万ドルを出金したのです。

Krakenの最高セキュリティ責任者(CSO)は、相手側が資金の返還を拒否したと述べ、その要求を公然と恐喝だと非難しました。セキュリティ企業のCertiKはこの説明に異を唱えましたが、資金は数日後に返還されました。

顧客資金の損失はなく、バグは47分で修正されました。それでもこの件を表に含めているのは、こうした事例を黙って省いた「無傷の記録」は、含めた記録よりも信頼性が劣るからです。

Geminiも同様に預かり資産の侵害を報告していません。ただし、同社のEarn商品のユーザーは、第三者の貸付パートナーの破綻によって資金にアクセスできなくなりました。これはカテゴリーCの事例であり、ハッキングではありません。

MEXCについても、同じ基準で同じように評価すべきです。

MEXCは2018年から運営されており、同様の預かり資産の損失を公表したことはありません。2026年8月28日時点で、主要メディアや、本記事の作成に用いた継続更新中のブロックチェーンセキュリティのデータベースにおいて、MEXCでプラットフォームレベルの預かり資産の侵害が公に報じられたり記録されたりした例はありません。

これは約束ではなく、検証可能な事実の記述です。そして、この種の主張は本来この形でのみ語られるべきです。

事件がないことは、あくまで過去についての証拠にすぎません。

Coincheck、Bybit、KuCoinも、被害に遭ったその日の朝までは、無傷の記録を持っていたのです。

セキュリティの実績以外の面でこれらの取引所がどう違うのかは、おすすめ暗号資産取引所の徹底比較をご覧ください。

 

 

入金前に取引所をチェックする方法

以下の3つのチェックにかかる時間は10分ほどです。これだけで、このデータベースに含まれる最も脆弱な取引所を事前に見抜けたはずです。

  1. 準備金レポートを探し、日付を確認する。 今月のスナップショットを掲載した準備金証明ページには意味がありますが、昨年のものはただの飾りです。取引所が自ら公表した数字ではなく、名前の明らかな監査機関によるものかを確認してください。
  2. 自分で計算する。 保有している各資産について、公表されている準備金を公表されているユーザー負債で割ってみましょう。ページにパーセンテージだけが表示され、その根拠となる2つの数字が示されていなければ、それ自体が答えになります。
  3. 名称を明示した損失補填用の基金と、その規模を確認する。 「保険基金があります」という漠然とした説明ではなく、公表された具体的な金額を探してください。

どの取引所がこれらの数字を公開しているかは、準備金証明を公開している暗号資産取引所のガイドで紹介しています。

信頼に値する準備金ページは、上の画像のように、スナップショットの日付、根拠となる2つの数字、そしてウォレットアドレスを示しています。

さらに、利用する価値のある小規模取引所とそうでない取引所を見分けるシグナルが2つあります。

まず、独立したトラッカーがその取引所をそもそも対象にしているかを確認してください。第三者が一度も評価していない取引所は、個人ユーザーが使えるどの方法でも確認しようがないからです。この問題は、トラッカーの対象外の取引所を見極める方法と、規制当局が警告を出した後も運営を続ける取引所についてのガイドで詳しく取り上げています。

次に、その取引所が過去に事件を起こしている場合は、事件後に何を発表し、どう対応したかを確認してください。事件そのものより、その後の対応の記録のほうが多くを物語ることが少なくありません。

BigONEとその代替取引所のレビューでは、ハッキング被害の後に補償を行った取引所について、まさにその比較を行っています。

 

私たちの見解:取引所がハッキング事件のデータベースを公開する理由

私たちは取引所の立場でこのデータベースを公開しています。読者の皆さんには、私たちがそこから何を得るのかを問う権利があります。

正直にお答えすると、預かり資産の管理失敗を網羅的かつ正確に記録することは、私たちが書けるどんな宣伝ページよりも、検証可能な準備金の重要性を説得力をもって伝えてくれるからです。そして、MEXCには検証可能な準備金があります。

だからこそ、本記事で率直に認めている弱点も、形だけのものではありません。

手数料体系では見劣りする取引所の中にもライセンスを持つところがいくつかありますが、MEXCはそうしたライセンスを取得した取引所ではありません。居住する法域で規制を受けた取引相手を最優先の条件とする読者にとって、この点は本記事のほかのどの要素よりも重要です。

また、私たち自身の監査機関が書面で明言しているとおり、準備金証明はある時点での証明であり、完全な監査ではありません。

そして、事件のない記録は、私たちのものも含め、これまでに起きたことの記述であって、これから起きることの保証ではありません。

私たちが責任を持って断言できるのは、もっと範囲が狭く、もっと実用的なことです。準備金の状況は毎月公開され、独立してレポートを公開する、名前の明らかな第三者によって検証され、電卓があればどのユーザーでも再現できる、という点です。

81件の事件と15年の歴史において、「全額補償」の列に並ぶ取引所と「補償なし」の列に並ぶ取引所を分けてきたのは、まさにこうした特性です。

 

 

調査方法と更新方針

本データベースに収録するのは、中央集権型取引所がユーザーに代わって保管していた資産の支配権を攻撃者が不正に取得し、かつその事件が主要な報道機関、名前の明らかなブロックチェーンセキュリティ企業、または取引所自身によって報告された事例です。

被害額は事件発生日時点の価値で記載しています。

情報源は、取引所自身による事件後の開示を最優先とし、次にSlowMistなど、名前の明らかなセキュリティ企業が継続更新しているデータベース(Elliptic、Chainalysis、TRM Labsも含む)、最後に実名のオンチェーンアナリストを引用した主要メディアの報道という順で参照しています。

これらの情報源の数字に15%を超える差がある場合は、1つの数字を選ばずに範囲を公表しています。

現在、この理由で範囲表記となっている事件は24件です。

2016年以前の記録は、品質にばらつきのある当時の報道に依拠しています。また、広く引用されている公開データベースのいくつかでは、この時期の日付が、自ら引用している報道の内容と矛盾しています。

そうした食い違いが見つかった場合は元の報道に従っており、本記事の一部の日付がほかの公開されている年表と異なるのはそのためです。

報道されたものの、あえて収録していない事件が1件あります。2026年1月のBtcTurkのハッキングは、あるセキュリティ企業を引用する形で複数のメディアが報じましたが、私たちが依拠する継続更新中のデータベースには掲載されておらず、その詳細も確認済みの2025年8月の事件と酷似しています。

一次情報が確認された場合は追加します。

本ページは四半期ごとに見直し、事件が確認された場合は48時間以内に更新します。

訂正や追加情報は歓迎しており、根拠が示されたものは次回の見直し時に反映します。

取引所シリーズ全体に共通するレビューの方法論は、別記事で公開しています。

 

Frequently Asked Questions

ハッキングされた暗号資産取引所はどれくらいありますか?

2011年6月から2026年8月までに発生した中央集権型取引所のセキュリティ事件81件を記録しています。

7つの取引所が複数回ハッキングされているため、対象となった取引所の数は72です。

暗号資産取引所で史上最大のハッキング事件は?

2025年2月21日に発生したBybitの事件で、被害額は約14.6億ドルです。

攻撃者が侵害したのはホットウォレットではなく、コールドウォレットからの送金に使う署名インターフェースでした。

2025年と2026年にハッキングされた暗号資産取引所は?

2025年:Phemex、Bybit、BitoPro、Nobitex、BigONE、CoinDCX、WOO X、BtcTurk、Upbit、NoOnes。

2026年はこれまでのところ、確認された取引所の事件は4月のGrinexの1件のみです。

取引所がハッキングされたら、ユーザーの資産は補償されますか?

場合によります。

81件のうち全額補償されたのは32件で、多くの人が思っているよりもコイントスに近い確率です。実際に被害に遭って答えを知る前に、取引所の準備金の状況を確認しておくことはできます。

一度もハッキングされていない暗号資産取引所は?

2026年8月時点で、Coinbase、Gemini、MEXCはいずれもプラットフォームレベルの預かり資産の侵害を公表していません。

Krakenの2024年の事件では、顧客資金ではなく同社自身の資金から300万ドルが流出し、公の場での対立を経て返還されました。

無傷の記録は過去を示すものであり、将来を予測するものではありません。

入金前に取引所が安全かどうかを見分けるには?

名前の明らかな第三者の監査機関による、日付入りの準備金証明レポートがあるかを確認し、公表された準備金を公表された負債で自分で割ってみてください。

また、損失補填用の基金が存在し、具体的な金額が公表されているかを確認してください。

FTXの破綻はハッキングだったのですか?

主な原因はハッキングではありません。

破産申請後にFTXのウォレットから約4.77億ドルが流出しましたが、89億ドルにのぼる顧客資産の不足は資金の不正流用によるものです。そのため、FTXは本データベースの対象外としています。

ホットウォレットとコールドウォレット、リスクが大きいのはどちらですか?

発生頻度がはるかに高いのはホットウォレットの侵害で、81件中31件を占めます。

コールドウォレットと署名プロセスの不備はまれですが、1件あたりの被害額は約10倍にのぼります。

 

 

リスク警告および地域に関する注意事項

本ページは過去の記録であり、MEXCを含め、本ページに登場するいかなる取引所の安全性を保証するものでもありません。

中央集権型取引所に資産を預けることは、セルフカストディにはないカストディリスクを受け入れることを意味します。準備金証明はそのリスクを軽減しますが、なくすものではありません。

米国および英国の読者にとって、本記事は情報提供のみを目的としています。これらの地域では、本記事で取り上げた取引所を利用できない、または認可を受けていない場合があります。

欧州経済領域(EEA)の読者は、MEXCが暗号資産市場規制(MiCA)に基づく認可を受けておらず、2025年9月24日のオランダ金融市場庁(AFM)の決定を受けて、欧州証券市場監督局(ESMA)の非準拠事業者登録簿に掲載されている点にご注意ください。

日本の読者は、MEXCが金融庁(FSA)に登録されておらず、金融庁が公表する「無登録で暗号資産交換業を行う者」の一覧に掲載されている点にご注意ください。

本記事のいかなる内容も投資助言ではありません。準備金の数値、基金の規模、取引所の利用可否は変わる可能性があるため、取引前に必ず公式ページで最新の条件をご確認ください。

 

入金する前に、まず確認を

資金を守れたユーザーと守れなかったユーザーを分けたのは、たった1つの習慣です。それは、問題が起きた後ではなく、起きる前に準備金の状況を確認することです。

確認の結果、ほかの取引所を探すことになった場合は、代替取引所の徹底比較で主要な取引所を取り上げています。

 

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本記事は Sarah Chen が情報提供のみを目的として作成したものであり、金融・投資の助言を意図するものではありません。暗号資産市場には大きなリスクが伴います。投資判断を行う際は、ご自身で十分な調査を行うか、資格を有する専門家にご相談ください。本文の見解は、必ずしもMEXCまたはその関連会社の意見を反映するものではありません。

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