ジェミニ・スペース・ステーション(ナスダック、GEMI)の株価が、木曜日の時間外取引で約15%上昇し6.05ドルとなった。上場暗号資産取引所である同社が、2026年第1四半期の売上高が42%増となり、ウィンクルボス・キャピタルから1億ドルの戦略的投資を受けたと発表したため。
また、3月31日までの期間の純損失は1億900万ドルと赤字幅が縮小した。一方で、株式報酬や人員削減、クレジットカード関連費用を背景に営業費用は73%増加した。
サービス収入と利息収入は前年比122%増の2450万ドルとなり、売上高全体の49%を占めた(前年同期は31%)。
クレジットカード収入が牽引し、前年同期比で約300%増の1470万ドルとなった。カード累計保有者数は直近4四半期で12万3700人を突破した。
一方、現物取引収入は前年同期比27%減の1720万ドルとなった。四半期の取引高は63億ドルで、前年の135億ドルから減少。月間取引ユーザー数は58万9000人と、前年同期比17%増加した。
ウィンクルボス・キャピタルは、A種株式714万2857株を1株14ドルで取得し、ビットコイン(BTC)で決済した。購入価格は、水曜日のGEMI終値(4.92ドル)の2.5倍超であり、公募市場での低調な推移を受けたインサイダーによる信任表明といえる。
この投資は、同社が4月29日にCFTCからデリバティブ決済機関(DCO)ライセンスを取得したことも追随する。これにより、デリバティブ商品の決済やリスク管理を社内で処理可能になったうえ、独自の予測市場サービスも強化可能となった。
営業費用は73%増の1億4450万ドルとなった。内訳は株式報酬が2420万ドル、人員削減に伴う退職関連費用が650万ドル。調整後EBITDAは小幅改善し、マイナス5990万ドルとなった。
第1四半期末時点の現金及び同等物は2億1560万ドルで、年末時点(2億5220万ドル)から減少した。ビットコインによる資本注入は5月に着金した。経営陣は5月15日に第1四半期決算説明会を開催する予定。
ジェミニ株は今回の発表を受け15%超上昇し、一時7ドル手前まで迫った。その後利益確定売りが出た。本稿執筆時点でGoogle Finance上の価格は6.05ドル。