ビットコイン(BTC)の価格は24時間で約1.6%反発し、6万3100ドル付近まで回復したが、注目すべき動きはその下に隠れている。
6週間にわたる売却の後、ビットコインマイナーはネットで買い越しに転じた。価格がサイクルの安値を付けたタイミングと重なり、過去の主要な転換期を想起させるオンチェーンの変化である。BeInCryptoの独自データは、3つのシグナルを1つの全体像として提示する。
6月5日以降、ビットコインマイナーは3日連続でネットポジションがプラスとなった。これは、マイナーが保有量を増やしているか減らしているかを追跡する指標である。
この動きは、4月23日から6月4日まで続いた赤字期間を打ち破った。今年に入って最も長いマイナーの投げ売り局面の1つだった。
タイミングが際立つ。グリーンへの転換は、価格が6万ドル割れの安値を記録した直後に現れた。前回の転換時にも同様のパターンが見られた。
2月末には6万4088ドル付近で一時的な底を形成し、その後3月初旬にマイナーの資金フローがプラスに転換。ビットコイン価格の回復と重なった。
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マイナーはネットワーク経済への構造的なインサイトを持つ。大量売却後に買い越しへと戻る動きは注視に値する。3月のシーケンスが再現されるかどうかは、次のネットワーク需要のシグナル次第である。
BeInCrypto独自のDuneダッシュボードによれば、買い越し転換はネットワーク需要の緩やかな回復と重なる。ビットコインのネットワーク収益、すなわちマイナーが稼ぐ総手数料は5月に89BTCまで上昇。2026年で最も高い月間水準となった。
この数字は2月の80BTC、3月の79BTC、4月の74BTCを上回り、マイナーの売却停止と同時期に手数料収入が明確に増加したことを示す。手数料収入の強化は、マイナーが手持ちビットコインを売却せざるをえない圧力を下げる。これがネットポジション転換の理由となる。
6月の記録は26BTC。ただしこれは最初の8日間のみの集計であり、未確定であるため減少とはみなせない。
それでもビットコインのトレンドは依然として強気であり、マイナーのネットポジション変化が上向きとなった理由である。
注:ネットワーク収益が増加すると、マイナーは手数料収入が増えるため、コストを賄うためにビットコインを売却する必要が薄れ、ネットポジションが売り越しから買い越しに転じやすくなる。
注目すべきは5月の急増であり、年初来最大の手数料収益とマイナーの転換が重なった。2つのシグナルが同じ方向を示す中、3つ目はレバレッジがその流れを覆せるかどうかを試す。
最後のシグナルはデリバティブにあり、先週の急落前より落ち着いた状況となっている。オープン・インタレストは5月末の約312億6000万ドルから223億1000万ドル付近まで低下、一時210億9000万ドルを記録した。
これは重要だ。現在のファンディングレートは0.005%で、ロングポジション維持コストを反映する指標だが、6月初旬の0.006%(価格急落前)より低い。
違いはオープン・インタレスト。6月1日時点ではレバレッジがはるかに高かったため、同じくロングに傾いていても、現在は連鎖的なロング清算リスクが小さい。
このレバレッジ冷却とビットコインマイナーの買い姿勢が一致する。
ただし、いくつか警告もある。ファンディングが再びプラス化し、買い手がロング傾向を強めていること、そして新たなクジラによる損失確定で売り手が再出現した点である。
当面は、マイナーの買い越しが維持されるか、6月の手数料収益が増加傾向を維持できるか、オープンインタレストが抑制されたままかに注目すべきである。これら3点がオンチェーン指標の持続力を判断する材料となる。

