イーサリアム(ETH)の大口保有者が直近の急落後に積極的な買いを見せた。初期投資家の1人は、過去に売却した以上のETHとWrapped Bitcoin(WBTC)を買い戻した。
取引所の残高も大幅に減少した。保有者が暗号資産を取引プラットフォームから移動させたことを示す。
イーサリアムは先週、広範な市場の下落とともに急落した。過去7日間で16.8%超下落し、金曜日には1600ドルを下回った。
マクロ要因が今回の動きを促した。中東の緊張再燃と米連邦準備制度理事会(FRB)の慎重な姿勢がリスク資産の重しとなった。現物ETFからの継続的な資金流出も圧力となった。
月曜日に暗号資産として時価総額2位のイーサリアムは3%超の小幅反発を見せた。本稿執筆時点で1,664ドルで取引されている。
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一方で、こうした環境変化が大口投資家の参入タイミングとなった。
ブロックチェーン追跡サービスLookonchainが注目動向を報告した。あるイーサリアム初期投資家は、急落前に2,040ドル付近で6万ETHを売却した。同投資家は78,538ドルで600WBTC、さらに9,442Wrapped Staked ETH(wstETH)も売却した。
暴落後、同じウォレットが売却量を上回る買い戻しを実施した。1,606ドルで60,088ETHと1万wstETHを再度購入。63,280ドルで611WBTCも追加購入した。Lookonchainはこれを「高値で売り、安値で買い戻す」良例と形容した。
他の買い手も底値付近に続いた。報道によればChun Wang氏に関連するとされるウォレットが、バイナンスから1,756万ETH(2,867万ドル相当)を引き出した。
Santimentのコホートデータによると、買い増しは一様でなかった。100万~1000万ETH保有ウォレットは保有量を約689万ETHまで拡大し、6月第1週だけで約29万ETHを追加した。
一方で中規模ウォレットは反対の動き。1万~10万ETH保有アドレスは保有量を約2,687万ETHまで減らし、減少基調が続いた。
同時に、取引所残高も同様の傾向を示した。バイナンス、OKX、ジェミニ、ビットフィネックスのETH残高は6月初めに約47万5,000ETH減少した。バイナンス単体でも6月4日から7日にかけて約19万ETH減少した。
今回の買い増しが今後も継続するかは、今後数日の需要にかかる。
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